漢字学習について(1)
[漢字力] ブログ村キーワード
こんにちは、蕪です。
冬は好きな季節なのですが、秋はもっと好きなので、終わりそうなのがさみしいです。
頬を切るような冷たさは好きなんだけど、手が冷たいのには耐えられないー。
今回は、漢字について。
アメブロに誘ったのが私なので、身内紹介的になってしまうのですがこの人が漢字学習について(主に教える側として)書いていたので、私も考えてみたいと思いました。
◆漢字ドリルについて
就学前~小学校中学年ぐらいまでは、ある程度必要なものだと思っています。
ただしこれは『学習の基本を作る教材として』です。
『学習の基本を作る』
ということは、机に座り(実際に座ってるのは椅子だけど……)、鉛筆を持ち、紙に書く、という
作業をするための身体(脳)を作る、ということです。
子供は腹筋、背筋などの筋力が発達していないと、ちゃんと座るのが難しいです(赤ちゃんの首が座ることの延長です)。
同じように、腕や手が不器用だと、書くことがそもそも苦しい行為です。
見たものを書き写すという行為は、これら身体の発達を促す効果と、『よく見る』ということに繋がると考えます。
お手本を見て、書いている字を見て……という行為です。
これは見えている範囲を絞り(カメラのピントを合わせる作業です)、“漢字”を抽出し、それを脳で処理し、手にアウトプットさせる――という『つながり』を作るのに有効だと思います。
他、あまり知識に頼らない学習なので“どの子も褒めやすい”“達成しやすい”という利点があり、「よくできたね」「がんばったね」と声を掛け、花マルをつけ、達成シール表などを貼る、という指導は小学校低学年においてはとても大事な事だと考えます。
◆ある程度の年齢(発達段階)に達したら
少し思い出してほしいのですが、手書きで漢字を書く時、漢字ドリルで学習した漢字しか書けないという人は少ないのではないかと思うのです。
殆どの人は中学か高校のあたりで、漢字ドリルを止めているのではないでしょうか。
代わりに、たとえば【漢字テストが毎週・毎朝ある】という状況だったと思います。
これは毎日真面目にやってる人もいれば、前日に必死になる人、直前に暗記する人(範囲がわかっている場合)、といたはずです。
そしてこの漢字テスト、どうやって対策を立てるべきか、学校の先生はあんまり教えてくれません。
漢字は自分で毎日やってね
という感じです(……駄洒落だ)。
なので最初から漢字が得意な人はずっと得意で、苦手な人は苦手なまま。
このテストでだんだん漢字が得意になる人も勿論いるのですが、そういう人は“誰かに教わったか、自分で構築するかして、漢字の覚え方を習得した人”です。
または、“範囲がわかってる漢字テストは得意だけど、範囲のわからないテスト本番では書けない人”です。
さて、ここからが本題です。
漢字を覚えるという行為は、まず漢字の概念を理解するところから始まると考えます。
それまで習っていた表音文字(ひらがな・カタカナ)から、急に表意文字で、音訓と読みが変わる、不思議な図形を習うのです。
そのうち、この不思議な図形が“文字である”というルールを認識します。
大人はひらがなだらけの文章は読みにくいですが、子供は『漢字』は『へんなルールの絵』なので、ひらがなのみで構成された文章のほうが読みやすいはずです。
漢字=文字
になり、ひらがな・カタカナと同列に扱えるようになれば、まず『ひらがな・カタカナはそのまま読み、漢字は漢字のルールで読む、という文字のルール』が出来あがります。
これが“漢字の概念”のうちのひとつです(ひらがな・カタカナとの対比としてのものです)。
この概念がしっかりしていないうちは、たとえばカタカナの「カ(ka)」と漢字の「力(ちから)」を同じものだと思ってしまいます。
文脈から判断できるだろう、とか、区別がつきにくい、ということではなく、全く同じものなので
「きょう、は、か、れー、を、たべ、まし、た、お、、、おとう、さ、ん、は、か、も、ち、なの、で、ナベ、を、かた、て、で、もって、い、ました」
と、本気で(一生懸命)読んでしまいます。
(今日はカレーをたべました。お父さんは力もちなので、ナベをかた手でもっていました)
この場合、今日=きょう、お父さん=おとうさん、は一対一対応で覚えることが出来ていますが、
カタカナのカ「(ka)」と漢字の「力(ちから)」を混同している
ので、先に覚えた(ka)という読み方しかインプットされていない、という例です。
漢字の概念が出来ていれば「これは漢字なんだよ」と言うだけで理解できますが、漢字の概念が出来ていなければ「だって、おんなじじゃん!」ということになります。
別に目が悪いんじゃないんです。ネットで表示されているカと力だって、並んで書いてどっちがカタカナのカだか、私にはすぐにわかりません。
漢字学習について(2)に続きます。
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こんにちは、蕪です。
冬は好きな季節なのですが、秋はもっと好きなので、終わりそうなのがさみしいです。
頬を切るような冷たさは好きなんだけど、手が冷たいのには耐えられないー。
今回は、漢字について。
アメブロに誘ったのが私なので、身内紹介的になってしまうのですがこの人が漢字学習について(主に教える側として)書いていたので、私も考えてみたいと思いました。
◆漢字ドリルについて
就学前~小学校中学年ぐらいまでは、ある程度必要なものだと思っています。
ただしこれは『学習の基本を作る教材として』です。
『学習の基本を作る』
ということは、机に座り(実際に座ってるのは椅子だけど……)、鉛筆を持ち、紙に書く、という
作業をするための身体(脳)を作る、ということです。
子供は腹筋、背筋などの筋力が発達していないと、ちゃんと座るのが難しいです(赤ちゃんの首が座ることの延長です)。
同じように、腕や手が不器用だと、書くことがそもそも苦しい行為です。
見たものを書き写すという行為は、これら身体の発達を促す効果と、『よく見る』ということに繋がると考えます。
お手本を見て、書いている字を見て……という行為です。
これは見えている範囲を絞り(カメラのピントを合わせる作業です)、“漢字”を抽出し、それを脳で処理し、手にアウトプットさせる――という『つながり』を作るのに有効だと思います。
他、あまり知識に頼らない学習なので“どの子も褒めやすい”“達成しやすい”という利点があり、「よくできたね」「がんばったね」と声を掛け、花マルをつけ、達成シール表などを貼る、という指導は小学校低学年においてはとても大事な事だと考えます。
◆ある程度の年齢(発達段階)に達したら
少し思い出してほしいのですが、手書きで漢字を書く時、漢字ドリルで学習した漢字しか書けないという人は少ないのではないかと思うのです。
殆どの人は中学か高校のあたりで、漢字ドリルを止めているのではないでしょうか。
代わりに、たとえば【漢字テストが毎週・毎朝ある】という状況だったと思います。
これは毎日真面目にやってる人もいれば、前日に必死になる人、直前に暗記する人(範囲がわかっている場合)、といたはずです。
そしてこの漢字テスト、どうやって対策を立てるべきか、学校の先生はあんまり教えてくれません。
漢字は自分で毎日やってね
という感じです(……駄洒落だ)。
なので最初から漢字が得意な人はずっと得意で、苦手な人は苦手なまま。
このテストでだんだん漢字が得意になる人も勿論いるのですが、そういう人は“誰かに教わったか、自分で構築するかして、漢字の覚え方を習得した人”です。
または、“範囲がわかってる漢字テストは得意だけど、範囲のわからないテスト本番では書けない人”です。
さて、ここからが本題です。
漢字を覚えるという行為は、まず漢字の概念を理解するところから始まると考えます。
それまで習っていた表音文字(ひらがな・カタカナ)から、急に表意文字で、音訓と読みが変わる、不思議な図形を習うのです。
そのうち、この不思議な図形が“文字である”というルールを認識します。
大人はひらがなだらけの文章は読みにくいですが、子供は『漢字』は『へんなルールの絵』なので、ひらがなのみで構成された文章のほうが読みやすいはずです。
漢字=文字
になり、ひらがな・カタカナと同列に扱えるようになれば、まず『ひらがな・カタカナはそのまま読み、漢字は漢字のルールで読む、という文字のルール』が出来あがります。
これが“漢字の概念”のうちのひとつです(ひらがな・カタカナとの対比としてのものです)。
この概念がしっかりしていないうちは、たとえばカタカナの「カ(ka)」と漢字の「力(ちから)」を同じものだと思ってしまいます。
文脈から判断できるだろう、とか、区別がつきにくい、ということではなく、全く同じものなので
「きょう、は、か、れー、を、たべ、まし、た、お、、、おとう、さ、ん、は、か、も、ち、なの、で、ナベ、を、かた、て、で、もって、い、ました」
と、本気で(一生懸命)読んでしまいます。
(今日はカレーをたべました。お父さんは力もちなので、ナベをかた手でもっていました)
この場合、今日=きょう、お父さん=おとうさん、は一対一対応で覚えることが出来ていますが、
カタカナのカ「(ka)」と漢字の「力(ちから)」を混同している
ので、先に覚えた(ka)という読み方しかインプットされていない、という例です。
漢字の概念が出来ていれば「これは漢字なんだよ」と言うだけで理解できますが、漢字の概念が出来ていなければ「だって、おんなじじゃん!」ということになります。
別に目が悪いんじゃないんです。ネットで表示されているカと力だって、並んで書いてどっちがカタカナのカだか、私にはすぐにわかりません。
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