よくTVショッピングに出てくるすごい汚れ落としの洗剤や、スチームクリーナーを使ってひどい油汚れや、

便器の中の黒ずみを瞬く間にきれいにしている光景をみて、一瞬心が動かされますが冷静になると

果たしてあんな汚いキッチンやトイレがあるのうだろうか?と思ってしまいす。


だってトイレだって毎日、キッチンの壁だって毎日ささっとでも掃除してたりひと拭きしてたら

あんな汚れになるはずがありませんよね?

だけど先日知人のお宅に行きキッチンの壁をみてびっくり!油がべったりぎとぎとしてるじゃありませんか!?


私が言う前に本人が弁明するにはそのうちやると思っていいたらいつの間にひどい事に

なっていてそうなったらもう手もつけたくなくて・・・・というものでした。

なるほど、それはわかる。誰だってこうなったら手はつけたくないでしょう。

たとえ手をつけたとしてもかなりの時間と労力がかかるでしょう。


私は家の汚れと、夫婦のミゾも似ているような気がします。

夫婦も日々生活していればちょっとした亀裂や不満に思うこと、頭にきたこと、悲しい事多々

でてくると思います。

ちょっとした事だから自分さえ我慢していれば、どうせいったってわかってくれない、いちいちいうのが面倒臭いと流していたり、我慢しているとほんのちょっとのホコリが年月が経つうちに油が混じりギトギトになり心に積って、一気に爆発してしまい気付いた時は手遅れ・・・・なんて事になるのです。

ケンカしない夫婦は逆に離婚しやすいというのもそういう事でしょうか。


よく聞く熟年離婚も奥さんが離婚を切り出した時ご主人は全く晴天のへきれきで、奥さんが長い間

ためてた思いなんて全く知らずとか、いざ修復しようと思っても既に手遅れだったり、離婚で争い

弁護士さんまでついたりなんていう大ごとは、大きな事件がきっかけというより小さな日々の

積み重ねの結果ということがほとんどだと思います。


けんかをするのではなくきちんと気持ちを伝えあうのがベストですが、時にはけんかになっても

ためずに大噴火になる前に小爆発させたり、心の傷を重症にならないうちに手当てすることで

夫婦の絆のメンテナンスできるのではないでしょうか?







先日テレビで萬田久子さんがオシャレをする時の秘訣?は質問され、その時彼女は

服を買う時に同じ服でもS、M、Lと3サイズ試してみると!といった事に「えっ」と驚きました。


自分の体型は自分でわかっていて(つもり)せいぜい試してみても2サイズ位でしょうか。

それも毎回3サイズ全部試着し、萬田さんの様に長く体型も変わらずスリムな方がそんな

事をする必要があるのだろうかと思いましたが、でもよくよく考えてみると自分はSと思っていても

洋服によってはMの方がしっくりきたり、デザインによってはLのほうが素敵に見えたりということ

あると思います。


確かにこのサイズでよいだろうと思ってまあよいだろうと買って帰ったら、何かしっくりこなくて

結局着なかったという理由がわかりました。


そう思うと人間なんでも決め込んだり、思いこみで考えや見方を変えずに損をしてること結構あるのでは

ないでしょうか。


夫や子供、親、兄妹、友達関係が近ければ近いほど「どうせあの人はこうだろう」と決めて

よくない関係性が続いていったりというのも、自分はSサイズだからLサイズは着なくてよいと

いうことに近いのかもしれませんね。


私も自分のイメージも周囲のイメージも思いこみちょっと外してみようと思ってます。



自分を好きになること、自分を大事にすることは大切な事ですが自分を客観的に切り離してみてみるということも時には必要と思います。


夫婦間で日常の当たり前になっている習慣や関係、言葉や態度・・・・相手の立場になって考えてみる。

当たり前の様ですがなかなかできないものです。


で、私が時々自分を客観的にみる方法は

「もし自分が男で(旦那)だったらどういう女性が奥さんになって欲しいか」というのを考えるのです。

もし結婚前だったら旦那じゃなく彼氏になってみたり、男性の立場だったら自分が奥さんだったらどういう旦那でいてほしいかと考えてみるのです。


私が結婚したての頃一人暮らしをしたことない私には家事と仕事の両立がきつく心身共に余裕もなく、また夫とも日常の些細な事でけんかばかりで新婚の甘い生活どころかなんだか戦地に立たされているような気分になったものでした。

で、そんな時私の頭に浮かんだ事は「男になって奥さんが欲しい!」でした。


今思うと短絡的で現実逃避の発想だったのですが、この私の「男になって奥さんが欲しい」という思いつきはだったらどんな女性を奥さんに欲しい?奥さんにはどういう態度でいてほしい、外見はこうで・・・などとはてしない妄想を広げさせたのでした。


そうなると会社の同僚の女性や友人、すれ違う人を自分の奥さん候補として観察しシュミレーションする

妄想は止まりません。



で、ふと我にかえったというかはっとしたのは「男だったら私みたいな奥さん嫌だ!」と思ったのでした。

口うるさい、人の話を聞かない、帰ったら疲れているのに弾丸のように話しかけてくる、すぐきれる、

恩着せがましい、自分の財布のヒモはゆるいのに旦那のお金遣いには厳しい、干渉してくる・・・

落ち着きがない、怒ったら歯止めがきかない・・・・あげたらきりがありません。


本当に自分が男だったら私にされている態度はぞっとしたものでした・・・・・


やっぱり私が男性だったら穏やかで優しい女性がいい!さりげなく空気を読んでいたわってくれる人。

いつも身ぎれいにしていて明るい人!


勿論長年身に付いた悪癖はなかなか全部改めるのは難しいかもしれませんが

時々「もし」と思うことによって自分を客観的にみることができるかもしれませんね。

結婚して15年たった今少しずつ「自分自身の理想」とのブレが少し縮まった気がします。