【Day86　そうだ。文化を作りたかったんだ。】

先輩社長と飲みに行きまして・・・

思い出しました。

なんかモヤモヤしてたんですが、そー言えばこのために来たんだなーって。

私たちには心強い先輩方がたくさんいます。

中でも良くしてくれている先輩社長が飲みに誘ってくださったので行ってきました。

今の悩みはとにかく

『担当店舗の売上がうまく上がってこない事』

たった3か月ですが、僕の中で1年である程度の結果を出さなければ着た意味がないと思っています。

それの1/4が終わってしまったわけですから、まーまー焦ります。

その先輩社長は今はものすごい成功しているので、どうやってそこまで上り詰めることが出来たのか。

2店舗の時はどんなふうに考えていて、どんな悩みを抱えていたのか。など

ほんといっぱい話しさえてもらう中で、

『いつも一番大事にしていることは何ですか？』

って話しをさせてもらった時に、

気づきました。てか思い出しました。

『一番大事にしていることは”正直””誠実”って事ですね。いつもシンプルに考えている。日本でいう”わび・さび”ですよね』　と。

なんかそういう『普遍的』な価値をずっと大事に持ち続けながら、その時その時はしっかりと変化をして。

でも、必ず原点にあるものはここだ。って言うのをほんとに大事にしてるんだなーってのがほんと感動だった。

そうだった。

僕はなんでフィリピンに来たのか。

『僕は文化を作りたかったんだ』

NORAがフィリピンで日本の技術や接客・接遇にこだわって、フィリピンの美容文化を変えようとしている。

フィリピンにも売れてる美容室はあるけど、暇なときにはお客様の席に座って携帯いじりだしちゃうような意識だ。

NORAでは絶対にそういうことはさせない。

だけど、『フィリピン人だから』『フィリピンだから』で諦めちゃってたこともあった。

あんまり厳しくするとフィリピン人は辞めちゃうよ。とか言われたこともあって我慢してたこともあったけど、それはやっぱり違ったようだ。

その社長さんは、

『ちゃんと信念とか会社の理念が理解されていればそんなことはないと思うよ。』　と。

ほんとそうだ。

僕らは日本から来た美容室で、日本の美容を伝えます。ってだけじゃなくて、

NORAに関わってたらどんだけ幸せになれるのか。

どんだけ他社よりも夢をかなえることが出来るのか。

家族を大事にして、健康で豊かな生活が送れるのか。

を共有すべきだった。

自分が一番出来ていなかった。

ほんとに大事な事って何だったのかを伝えることが出来ていなかった。

僕がなんでツヤ髪持ち込んだのか。

ただ単純に髪をきれいにするだけじゃなかったはず。

だけどいつの間にか売り上げを上げるためのタネになってた。

もっと心が通い合う事こそが『日本の文化』だったんじゃないかって思えた。

めちゃくちゃツヤツヤにするとめちゃくちゃ喜んでくれる。

今日だってそうだった。

1000ペソとか髪を治すことに掛けることが難しい人だっている。

めちゃくちゃ渋ってたけど、一生懸命やってあげてボロボロの髪をツヤツヤにしたら、言葉通じなかったけどめちゃくちゃ笑顔で帰っていった。

これだった。

こういうことをスタッフさんとも共有すべきだった。

”わび・さび”ってほんとにすごい日本の美意識だ。

わび・さびは、『侘しさ』と『寂しさ』を表す日本語に、より観念的で美的な意味合いを加えた概念。

さびは、見た目の美しさについての言葉。この世のものは、経年変化によって、さびれたり、汚れたり、欠けたりする。一般的には劣化とみなされるが、逆に、その変化が織りなす、多様で独特な美しさをさびという。

わびは、さびれや汚れを受け入れ、楽しもうとするポジティブな心についての言葉。さびの美しさを見出す心がわび。

さびが表面的な美しさだとすれば、わびは内面的な豊かさ。両者は表裏一体の価値観。

「日本の伝統文化は“感性と情緒”に支えられている。」

そうですよね。

“感性と情緒”って素晴らしいな。

僕らって『粋』じゃないといけないのかも。

『粋』っていいな。

信念がある感じがする。

僕はフィリピンの美容文化を変えていこう。

NORAブランドが、スタッフさんの夢を叶え、お客様を最高に美しくする。

『人は変われる』

なんかやっとここにたどり着けた気がします。

ずっと持っていられる普遍的な価値。

自分のモチベーション。

現実の壁に当たって、諦めて忘れちゃってた事が、今回この社長と話してやっぱ良かったんだって思えた。