最初聞いた時、すぐに佐野さんのドラムとは気付きませんでした。
クレジットを見て、「おおっ」と興奮してドラムに集中して聞いてみると、確かに!佐野さんのしなやかなドラミングでした。
僕の最初の佐野さん体験は、1994年発表のオリジナルラブ『風の歌を聴け』でした。
初めて聞いた時、曲頭のハモンド・オルガンのリズムマシン的なチャカポコ音に「お、スライ・ストーン」とニンマリ。
小松さんの少し粘っこいベースがリフを刻みだし、「このグルーヴ好きだな~」と期待値が上がり、そしてドラムとギターが絡んでくると、「これはヤバい!」。
初体験のリズム隊のお二人でしたが、最後までドキドキして聞いたのをよく覚えています。
1曲目の『The Rover』、スタジオ版はYouTubeにあがっていませんでしたが、もしまだ聞いたことがなかったら、ぜひチェックしていただきたいです。
普段歌を中心にまるっと聞いている方も、リズム隊に意識が向くきっかけになるのではないでしょうか。
同じアルバムから、美しいバラードのこちらを。
70年代のブラック・ミュージックが大好きなので、このサウンドやコード進行の感じはもうたまりません。名曲ですね~。
トロンボーンの村田陽一さんと佐野さんは、このアルバムで出会ったのではないかと思います。
その後、村田さんのバンドやスタジオワークに頻繁に呼ばれるようになっていますね。
この当時はモンドグロッソのこの曲もよく聞いていました。
佐野さんの跳ねたビートは、独特なものがあると思います。ドラムを聞いているだけでニヤニヤしてしまいますね。
オリジナルはフルート奏者ヒューバート・ロウズの80年作。
アーリー80'sなオリジナルの音を、あえて70年代の雰囲気に持っていったようなカッコいいカバーですね。
モンドグロッソはカバーや元ネタにする曲のセンスが素晴らしく、沢山の名曲を教えてもらいました。
当時はレアグルーヴと呼ばれるムーブメントがまだ盛り上がっていて、ジャミロクワイがセカンドを出した頃くらいですね。
ジャミロクワイ、デビューしての初来日ライブを恵比寿のガーデンプレイスのライブハウスで見ました。
ちょっとこぢんまりとしたバンド感でしたが、とても良いライブだったのを覚えています。
デビューしたばかりでオリジナル曲が少なくカバーもやっていて、タイトゥン・ナップ(アーチー・ベル&ザ・ドレルズ)がとても良かった。
そんなライブバンドだったのが、次の来日はいきなり東京ドームでしたからね。すごいスピード感。
デビュー当時はアシッドジャズやトーキンラウドといったレーベルやレアグルーヴの流れの、まだ小さなコミュニティの中での評価で、聞いている人もちょっとマニアックな音楽好きな人がメインという感じでした。
ですが、サードアルバムはもう普通に大学生とかめちゃ聞いてましたものね。
ジャミロクワイの戦略はすごいと思います。
話しがそれました。
佐野さんはアニメ関係の曲にもよく参加されているようです。アニソンはあまり詳しくないのですが、こちらは知っておりました。
村田陽一さん、山本拓夫さん、エリック宮城さん、三沢またろうさん、ベースは渡辺等さん等々と、皆さんものすごい方々ですね。
管野よう子さん作曲、踊るシルエットはご本人だとか。
驚愕のバーチャル・セッションです。
菅野よう子さんは、アニソン界ではもう神みたいな方なんでしょうか。よく分かっておりませんが(汗)。
管野さんがデビュー時に参加していたバンドが大好きで、めっちゃ聴き込んでいた話はまた別の機会に。
そしてこの曲は、僕も参加するビッグバンドのレパートリーでもあります。
先日久しぶりにリハーサルでメンバーの皆さんにお会いできて嬉しかったです。
ジャズ・フェスに応募するための録音などをしてきました。
なかなか全員で集まることは難しいですが、少しずつ動き出しております。リーダーと皆さんに感謝。
無事にライブやフェスが行えますように。
長くなりましたので、また次回に続きます!
どうぞよしなに。