さらに、具体的に、国公立大学と私立大学との比較をしてみよう。
ここでは、農学系の大学として三重大学を取り上げて、比較を行ってみたい。比較する相手は、首都圏にある農業系の大学として、明治大学、日本大学、東京農大を取り上げる。また、旧帝大の一つとして、名古屋大学を取り上げてみる。
やはり、私立大学と国公立大学では差は歴然としている。教員1人あたりの学生数の私立大学と国立大学の差は、特に生物資源学部系ではより顕著となる。首都圏にある生物資源学系の私立大学では教員一人あたりの学生数は20人~40人であり、これに対して、国立大学の場合には10人以下である。
旧帝大の一つである名古屋大学に至っては、教員一人あたりの学生数は、6人である。こういう状況になると、きめの細かい教育ができるようになるのだろう。三重大学においても9人という結果である。なお、本書で調べた教員数はあくまでも専任の教員数である。私立大学に は、専任の教員数に対して、3~5倍の非常勤講師がいると思って良いのではないだろうか。
こういった視点からの大学の分析は、あまり取り上げられていない。少し、不思議な気がする。
