大久保選手は西本流トレーニングを取り入れ変わったと自身が雑誌でも語っていた事から、自分も大久保選手のような動きに近づく為に『西本流トレーニング』について雑誌から抜粋し勉強させて頂きます。
≪筋トレの常識を壊せ≫
筋肉の仕事は骨を動かすこと。特定の筋肉に負荷をかけ、筋繊維を太くする、つまり力こぶを大きくする感じではなく、全体の繋がりを意識して一体にして鍛えることに意味がある。
人体の動きは地面から足で反発力をもらい、それを股関節に集め末端へ分配することで実現される。その流れを出来るだけ邪魔しない・・・
たとえば、つり下げられたバーを両手で引き下げる動きでも、筋肉を鍛えるという感じではなく肩甲骨の可動域を広げるという意識で行う。この時大切なのは背筋を伸ばして肩甲骨が動くためのスペースを確保すること。この姿勢の反復・継続が正しい動き作りに繋がる。
西本さんの考えでは、筋肉に負荷をかけて鍛えるのではなく、姿勢を正して筋肉の力を抜き、骨をスムーズに動いているかを意識しながら動かす事で身体能力が上がる。と言われてるのかと思いました。
≪二足歩行によって失われた能力を取り戻せ≫
もともと人間は四足歩行の動物で、二足歩行になったことで両手が自由になり脳は発達したが、動物としての能力は失われた。その一つが肩甲骨と股関節の連動である。
四足歩行の時は背骨によって二つの関節は問題なく連動していたが二足歩行になったことで繋がりが弱くなりスムーズに連動できなくなった。
そこで重要になるのは人体において最も大きな筋肉であり、上半身と下半身を繋ぐ広背筋である。
股関節と肩甲骨の連動は広背筋に目を向けるとイメージしやすく、背中(広背筋)を使えといえば自然と肩甲骨と股関節が連動する。
バーを引き下げる動きでも肩甲骨を弛めながら背中の筋肉を効かせると連携が促される。
≪屈筋ではなく伸筋を使え≫
人体における筋肉は、関節を曲げる『屈筋』と伸ばすための『伸筋』の二つに大別され、より強い筋肉は伸筋であり、背筋を伸ばす広背筋も伸筋である。
スポーツの多くの動作は関節を一度曲げてから伸ばすことによって行われ、屈筋を全く使わないのは不可能である。ただその関節を曲げる動作を『伸ばすための準備動作』としてイメージするようになるとより伸筋が上手く使えるようになる。逆に屈筋に力が入ると上半身の軸がブレてしまう。いわゆる力んだ状態。
シュートを例にすると、足が力むと上半身が前傾し膝を伸ばしてボールを蹴る瞬間、体が起き上がりふかしやすくなる。一方伸筋をムチのようなイメージで使うと正確なシュートが打てる。そのためには上半身との連携性が大切。伸筋の応用例は多く、競り合いの時に力こぶを作って相手に当たるよりも、腕をスッと伸ばして当たった方が強い。注意することは伸筋を使おうとして他の屈筋に力が入ってしまうこと。伸筋は頑張らせず使っていないようで使っているというのが良いあんばいである。
≪踏ん張らずに動き出せ≫
肩甲骨と股関節を連動させ伸筋を上手く使えるようになれば動き出しの常識も覆すこともできる。
基本的に動き出すには地面を蹴って反力を得なければならないが、踏ん張ることで屈筋に力が入るとどうしても最初の一歩が遅れてしまう。それを改善するために参考になるのが陸上の短距離走のスタートである。地面に手をつき前傾姿勢を取り、合図とともにつっかえ棒にしていた手をスッと引いて、体の重みで前に出る。落下エネルギーを推進力に変えるやり方である。この原理を応用して『体をリラックスさせた状態で立ち片方の肩甲骨を上げると、体は井げたのように繋がっているので反対側の肩が自然に下がり、前方に一歩踏み出すことが分かります。気を付けるのは肩甲骨を下げようとすると屈筋が使われて力んだ状態になるので肩甲骨を引き上げる』
この時人体で起きているのは肩甲骨と股関節のスライドである。この動作においても2つの関節をいかに柔らかく使えるかが鍵になる。踏ん張らずに一歩出られるようになると速く走れるだけでなく、相手に動きを読まれなくなる。また、筋肉に無駄な力が入らないので、体力もセーブできる。
≪肩甲骨or股関節の動きで相手を誘え≫
肩甲骨と股関節の柔軟性が向上するとそれぞれ異なる方向に動かせるようになりフェイントに応用できる。
「上の肩甲骨で誘うことも、下の骨盤の動きで誘うこともできる。大袈裟に踏み込んだりしなくても相手を動かせるようになる」
相手を背負った状態でパスを待っているとして、その時肩甲骨だけを右にスライドさせるとどうなるか?背後の相手は右につられるはずだが、こちらは重心を移動させたと見せかけて、体重移動を行っていないので瞬時にその逆をついて左に移動できる。これが肩甲骨バージョン。骨盤バージョンは下半身を上手くスライドさせれば良い。
こういうフェイントが上手いのが大久保嘉人である。
フロンターレで一番熱心に取り組んだ選手の一人でゲーム形式の練習でも積極的に肩甲骨を入れる動きをしていました。頭の中でイメージした動作をすぐにピッチで実行出来るのはすごい能力だと思います。
≪まとめ≫
西本流トレーニングの「動き作り」では、姿勢を正し、筋肉の力を抜き肩甲骨と股関節を連動させる。背骨の機能を補う為に広背筋を使う意識をすることで連動しやすくなる。肩甲骨と股関節を連動させて伸筋を上手く使えるようになると踏み込まずに動き出すことができるようになり、相手に読まれにくい動きが出来る。
この西本流の動きを出来るようになるには、姿勢を正す。筋肉の力を抜く。肩甲骨と股関節を広背筋を使い連動させる。屈筋よりも伸筋を上手く使えるようにする。
これが出来るようになれば大久保嘉人の動きに少し近づけそうなので、意識して動いてみようと思います。