私は過去、フィッシュケトンで花粉症が改善されたと何度も書きました。懐かしいブロ友さんだったmia-youさんも同様のことを仰ってました。ただあの頃は客観的な証明が難しく、世間一般では都市伝説のような扱いだったと思います。でも私はアレルギーは抑えた方が良いとずっと思っていたし、過敏性腸症候群もあって遠出の際にはトイレに困ってました。しかしどちらもすでに完治しています。そして今年の5月に出た研究によると(ラットモデルですが)やはりケトン体には花粉症などのアレルギーを抑える薬(トラニスト)と同様の効果があり、しかもアレルギーは過敏性腸症候群とも関連してるようなのです。なおトラニストは抗ヒスタミン薬というより、肥満細胞や各種炎症細胞からのヒスタミンやロイコトリエン(炎症誘発物質)などの放出を抑える抗アレルギー薬です。
一部抜粋要旨:過敏性腸症候群(IBS)は一般人口の15%程が罹患している頻度が多い病気で、慢性の腹痛と下痢や便秘などの便通異常を来す疾患です。命に別状はありませんが、症状のために日常生活に大きな支障が出るため、学校や仕事を休むなど社会生活に与える影響は重大です。通常の検査では異常が見つからず、未だに原因がはっきりと解明されていません。また過敏性腸症候群はストレス関連疾患の代表的なものであり、ストレス社会の現代において、ますますその頻度の増加が予測されます。治療は原因がはっきりと解明されていないこともあり、多くは対症療法に留まっているのが現状です。~本研究(ラットモデル)の知見から、過敏性腸症候群は一般的な検査では検出できないような微細な炎症がNLRP3インフラマソームを介して大腸に生じ、それに伴い大腸の知覚過敏、バリア機能が傷害され、腹痛と便通異常が生じることが原因として重要であり、抗アレルギー薬のトラニラスト(花粉症薬)はNLRP3インフラマソームの発現を抑制することにより、過敏性腸症候群の症状を改善させる可能性があることが示唆されました。~ケトン体の一種であるβ-ヒドロキシ酪酸は、トラニラスト(花粉症薬)と同様にNLRP3インフラマソームの抑制剤ですが、これを投与したところ、過敏性腸症候群による内臓知覚過敏と腸管バリアの傷害をトラニラスト(花粉症薬)と同様に抑制しました。~トラニラスト(花粉症薬)は、古くから日本で使われている抗アレルギー薬で、既に安全性が広く確かめられています。本研究は、既存の薬剤トラニラストが過敏性腸症候群の新規治療薬として有望である事を指摘するものです。今後は、実際に臨床現場でその効果について、検証を行っていく予定です~引用ここまで
次はトラニストとがんについてです。
一部要旨:トラニラストは、主に副作用が限られている抗アレルギー剤として同定されています。単独または化学療法薬との組み合わせのトラニラストの抗癌効果は、いくつかの臨床研究で証明されています。~浸潤、および転移と、その低毒性プロファイルと高い抗発癌能力を備えたトラニラストは、潜在的な抗腫瘍薬として機能すると仮定されています。
そしてこちらはトラニラストの臨床試験です。
介入の内容:進行食道癌に対する確立された術前化学療法である5-FU/CDDPへのトラニラストの併用 私は現在も薬なしで花粉症や過敏性腸症候群が抑えられています。アレルギーによる慢性炎症もないです。胃が無いけど糖尿病や歯周病もありません。少し前にマイコプラズマが身近で流行った時も、少し危なかったけど何とか大丈夫でした。あれは罹ってしまうと咳が長引くから要注意です。やはり慢性炎症を抑えることがすごく重要に思います。 注:今回の記事もあくまで参考にお願いしますね。それと花粉症薬の抗ヒスタミン薬H1には第一世代と第二世代があり、第一世代の薬は本来の目的以外の副作用が強いため、1983年以降に登場した第二世代の薬がその後主流となっています。第一世代の薬は血液脳関門を通過してしまうため、眠気を強めたり、さらに(ヒスタミンと鍵穴が似ている)コリン受容体まで(ある程度)ブロックして認知機能を低下させてしまう副作用があります。第二世代の薬はそれらの欠点が改善されていて、そのような副作用(強い眠気、認知機能低下、痙攣など)はほとんどなく、すでに30年程前から二世代が主流となっているそうですが、第一世代の薬もまだ一部残ってるようです。それらの薬(第一世代)は副作用が悪影響するかもしれないので、特にがん患者は第一世代の薬は避けた方が良いです。
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