今から7年前の3月頃に、私は原因がわからず、どんどん痩せ続けたことがあります。妻が死んでから2年目くらいの出来事です。それもダイエットなどというレベルでなく、体中の筋肉が日を追うごとに加速を付けて減り続け、半年後にはついに体重が30㎏を割りそうになってしまいました。その頃はベッドから起きるのもやっとで、事務所のシャッターを開けることもできず、従業員に手伝ってもらっていました。そして鏡に映った自分の顔はまるで死相が出た骸骨みたいになり、後でわかったのですが、私の跡継ぎの娘婿が、私が自殺でもするのではないかと見張っていたらしいのです。ただ、これはがんではないと思いましたが、プロティンを飲んでも何をしても痩せは止まりません。本当に危なくなってきて、ようやくの運転で辿り着いたクリニックでは血糖値が46しかなく、極度の栄養失調状態でした。でも精密検査では体のどこにも異常はないので、カルテにどう書いたらよいのか主治医も戸惑っていました。だけど最終的には心が原因だと記入していたようです。後にすっかり回復した私を見て、主治医が「あの時は死んでしまうかと思った」と呟いていました。医師が客観的に見ても、あの時の私は餓死寸前だったようです。でも苦しくてもう死ぬなと思った時「ああ、これでようやく妻の処へいけるんだ」という安堵感が湧いてきたことも意外でした。でも現在の私はすっかり健康で、これはもう遠い過去の出来事です。

 

昨年の暮れ、私がよく見ていたYOUTUBEの人が突然亡くなってしまいました。その1週間前に急性骨髄性白血病と診断され、直接の死因は肺炎だそうです。ただ私は思ったのですが、周囲の方も含め、どうしてもっと早く気付かなかったのでしょうか。本人も風邪と思ってたようです。でもYOUTUBUで見る限り、かなり前から痩せてきていて、調子も悪そうで、ただの風邪にはとても見えなかったです。もうあのお話が聞けないと思うとすごく残念で寂しいです。

さらに年末にはプロレスラーのキラー・カーンさんも亡くなってしまいました。これは以前手術した大腸がんの再発でなく、動脈破裂による突然死だそうです。その日は御自身の経営する居酒屋での接客中に突然倒れ、しかもその5時間前にはX(ツイッター)に元気な様子を投稿していたそうなので、御本人もまさか死ぬとは思ってなかったでしょうに・・ただその数日前から頸が痛いと言ってたそうなので、その時すぐに病院へ行っていれば助かっていたのかもしれません。やはり高齢になって不調を感じたら、早めに病院で診てもらった方が安心に思います。

 

私の会社のホジキンリンパ腫で経過観察中の男性(48)は昨年の暮れに(治療終了から)画像診断も含めた2年目の精密検査を無事に完全クリアできました。リンパ節で赤く光った個所はひとつもなかったということです。血液のがんはその性質上散らばりやすいので、彼も心配してましたが、最近は顔色も良いので私は大丈夫と思っていました。それに散りやすいのならば、出てるならもう出てるでしょう。一応あと3年間無事なら卒業だそうです。確かなことはわかりませんが、私の中では彼はもう大丈夫と思っています。そして彼の場合は、最初の段階でがんを疑い、アドバイスしてくれた歯医者さんの判断がすごく良かったのだと思います。それに彼には私が付いています。

 

私は過去、すごく辛かった時には、高校生の時に知ったレオ・セイヤーの「ショーは続けなければならない」という言葉を自分に言い聞かせてきました。妻が死んだ時にもこの言葉で乗り越えられたように思います。

そして私は人生は一度きりだと思っています。でも身体が資本であることも事実です。いくら立派な目標があっても、頑張り過ぎて心不全で死んでしまえば元も子もないです。

 

今日はとりとめもないことを書いてしまいました。でも私は基本的に嘘は嫌いです。本音を書いて嫌われたって仕方がないでしょう。