乳がんで闘病中のおーちゃんさんの多発肝転移が、全体的にかなり縮小していたことがCT画像からも確認できました。腫瘍マーカー(CA15-3)も、AC療法開始時から約半分くらいに減少したそうなので、かなりの効果があったことは間違いないでしょう。AC療法の副作用はものすごく辛かったそうですが、本当に良かったです。もう一つのマーカーのCEAが上がってますが、これはたぶん擬陽性でしょう。私自身も過去に、自分のCEAがかなり上昇したことがありましたが、結局擬陽性でした。まだ状況は厳しいですが、これからも上手に工夫して、がんの勢いをさらに削げるように頑張りましょうね。

 

一部抜粋:最近、ある小規模臨床試験で、この手法の潜在的価値が実証された。研究者らは、乳房近くの組織には浸潤しているが他の部位には転移していない乳がん(局所進行性)、または他の部位に転移している乳がん(転移性)の患者24人を登録した。参加患者は、L-NMMA(NG-モノメチル-L-アルギニンNG-monomethyl-L-arginine:L-NMMA、炎症に関与する分子である一酸化窒素の産生を阻害する)という抗炎症薬を化学療法に追加した併用療法を受けた。

この治療レジメンは参加患者の約半数で腫瘍を縮小させた(研究者らの推定では、過去のデータから、化学療法だけでは参加患者の約3分の1しか奏効しなかったと思われる)局所進行乳がん患者3人では、治療後にがんの徴候がすべて消失した。「奏効を期待していなかった患者にも、著しい奏効が認められました」と主任研究員であるJenny Chang医師(ヒューストン・メソジスト病院ニールがんセンター長)は述べた。Chang氏の研究は、がん患者においてL-NMMAを検証した最初のものであった。研究者らはこの抗炎症薬の体内での働きを調べるために、腫瘍を取り巻く細胞、分子、その他の構造(腫瘍微小環境)を研究した。その結果、この薬剤が一酸化窒素の産生を阻害することで、腫瘍の周囲の炎症を抑制することが示唆された。これにより、抗腫瘍免疫細胞が腫瘍に侵入し、がん細胞を殺すことが可能になったようであると研究者らは述べた。「一部の化学療法抵抗性乳がんでは、炎症が腫瘍の周囲に要塞のように存在します。その腫瘍微小環境は炎症性タンパク質前駆体(注:炎症性サイトカインIL-6、IL-1α、などになる物質)を放出し、免疫細胞の侵入を阻みます」とChang氏は述べた。「しかし、L-NMMAは、他の治療選択肢に反応しない患者であっても、その障壁を取り除くことができるようです」とChang氏は言う~引用ここまで

 

がんは炎症を好むので、ここに書かれてある見解の通りなら、簡単に言うと、CRP値(CRPはIL-6の量に比例する)をできるだけ低値安定に維持することが望ましいことになります(ただしステロイドは免疫細胞の遊走能→活性を下げるので、この場合はNGです)

 

私は以前から、炎症をできるだけ低値安定にすると、抗がん剤も効きやすくなると考えていました。ケトジェニックの場合には、特にこのことが当てはまるようです。まだ状況は厳しいけど、悪いことはできるだけ考えずに、明るい未来を考えようよ・・今は、きつかった抗がん剤のダメージをできるだけ回復し、免疫状態を良好にして次の治療に備えるのが良いと思います。