私の会社には血液のがん(古典的ホジキンリンパ腫)で経過観察中の男性がいます。彼は2年前の1月に顎の下のリンパ節が腫れだし、当初は歯科で診たのですが、途中から不審に思った歯医者さんが大きな病院に紹介してくれたのです。後から考えると、その歯医者さんの判断が良かったように思います。リンパ節の増大が急だったので、放置してたら危かったかもしれません。その後(標準コースの)抗がん剤、それに続く放射線も完遂しました。そしてその年の暮れのPET-CT検査では病変も消失し、一応の完全寛解となりました。しかし再発することも少なからずあるというのに、なぜ完全寛解というのか不思議です。実際にはホジキンリンパ腫にも(固形癌のように)経過観察はあり、しかもその期間もはっきりしてなくて、エンドレスのようにさえ思えます。でも一応5年を目安と考えれば良さそうです。
そしてつい先日の(1年半目の)検査結果は、血液、CT画像とも問題無く無事にクリアでした。彼の顔色もとても良かったし、血液検査の数値も少しずつ良くなってきています。このままずっと行けそうな気もしてきました。ただ、大量に投与した抗がん剤がまだ体内に残ってるようですが、それもいずれ消えるでしょう。
ところで私は以前から「悪性リンパ腫は抗がん剤で治ることがある」と聞いていたので、彼に糖質制限やケトン食のことはあまり話しませんでした。実際に彼には抗がん剤が効いているようだったのです。でも彼は私を見てるせいか、糖質制限やケトン食のことも少しは知っているようです。ただ、彼は放射線を頸のリンパ節(原発)に照射していて(その近くの)喉ぼとけの甲状腺の一部にも放射線が当たっています。現在も甲状腺の片側が痛いそうです。甲状腺の機能が低下して甲状腺ホルモンが減ると(甲状腺機能低下症)ケトン体の産生やその利用が上手にできない場合があるのです。甲状腺ホルモンには脂質の分解や、その利用を高める作用があるので、もしそのホルモンが少ない時に、いくら脂質を摂取しても、食べた脂質は分解されずにそのまま血液中でダブついてしまいます(高脂血症)その結果ケトン体も増えず、利用もしずらく(エネルギー不足に)なり身体はエネルギー(糖質、タンパク質)を得るため筋肉分解を始めてしまいます(筋肉痩せ)これは非常に良くない状態です。でももし甲状腺機能が低下気味でも、糖質制限やケトン食を試してみて体調がよくなり、多幸感もあるようならケトン代謝は正常なので筋肉分解は発生しません。この場合は心配ないです。そしてカロリー(エネルギー)不足には充分気を付け、良質な脂質を食べれば軽い運動でも筋肉量は増えると思います。私はオリーブオイルをいれたココアを最近はよく飲んでますが、軽いスクワットで筋肉量も増えています。ただ(従業員の)彼の場合は経過も順調なので、今のままで良いのでしょう。きっと完全サバイバーになれると思います。
ここに「(悪性リンパ腫は)専門医の的確な治療に寄り完治することも期待できる病気です」と書いてあったのです。
それと私はがんになった従業員に、ボクシングの竹原さんのことはよく話しました。竹原さんががんを克服したことは彼も知っていたからです。竹原さんはステージ4の膀胱がん(リンパ節転移あり、余命1年宣告)から生還できた人です。しかし今度はジムの友人の人が余命宣告されてしまったそうなのです。でも竹原さんのアドバイスで前向きになれたそうです。
竹原さんのジムの友人の男性(52)が大腸がん(肺、肝転移あり、ステージ4)で余命宣告され、かなり厳しい状況にあるそうです。竹原さんは弱気になっていたその人に(その人の)子供がプロになれる17歳までは最低でも生きなきゃだめですと励まし、その言葉でその人は治療に前向きになれ(新たな転移の)背骨にできた腫瘍もサイバーナイフで治療したそうです。また今あるがんを叩こうという感じで化学治療も始め、出来ることをやろうと前向きにもなれ、もし万が一のことがあっても、皆に見守られているという安心感があるそうです。竹原さんはその人に「絶対に頑張ってもらって、生き延びてもらって、がんになった人の希望になってもらいたい」「一番は気持ちなので、医者が何と言おうと生きてる人いるんですから」と励ましています。友人の人も、それに応えて頑張っていこうかな、という(前向きな)気持ちになれたそうです。そして友人の人は動画の最後で「あきらめずに、そういう治療があるのであればそれを進めて、身体にも気を付けて、1日でも多く生きられるように頑張っていきましょう」と締めくくっています。