「親から期待されて生きてきました」
「私がいなければ、お母さんは生きていけない」
「家族に会話がないから、私が会話の中心になっていました」
「父親は無口な人、小さいころから父親のそばにいました」
ご相談を伺っていると、両親を助けるために
ご本人が、なんらかの手段で助けているということはよくある話しです。
しかし、本人は当たり前で、「特に何もしていません」と言われます。
子どもは親の笑顔、幸せのために犠牲になることを惜しみません。
子どもが描く、パパ・ママの絵はいつも笑顔です。
パパ・ママが、笑顔になってくれるためには、何をすればいいのか？
頭の中は、常にこの質問でいっぱいだったのかもしれません。
なぜ、そこまでできるのか？
両親のことが好きだからです。
＊
しかし、このような環境で育っていくと
どうしても周りの目を気にしてしまったり、周りの空気を読むことに必死になり
私は何をしたかったのか？
何をすれば幸せなのか？を見失うことがあります。
カウンセリングのテーマでもよくあること。
周りの人は○○したらいいと言いますが、どうすればいいのかわからない・・・
それはそうです。
周りの期待に応えるために、あなたは一生懸命やってこられたのですから。
自分に意識を向けたとき混乱が起こります。
それに、周りの目を意識していると
人間関係につかれ、誰ともいたくないとか、人に会うことが億劫にもなっていきます。
仕事以外の人と会いたくない
食事に誘われても行く気がしない
人が嫌になる
といったことも増えていきます。
このようなお話を伺うと
「あなたの周りの方に合わせるために、必死で生きてこられたんですよね」
ということがあります。
当然、本人はそのような意識がないのでスルーされることも多いのですが
中には「そうかもしれません」と、涙ぐみ、おっしゃる方もおられます。
カウンセリングの中でも、
「そうか・・・これまでは人に合わせて生きてきたけど、
これからは、もう少し自分のために生きてもいいのかなぁ。」と、自己を取り戻される方がおられます。
そんな姿を見ていると、生きる力強さを感じますね。
「私はこれまで素晴らしいことをやってきた」
そのことを受け取れると、また人は想像以上の幸せを手に入れることになる。
多くのクライアントさんを見てきてそう感じます。
あなたはこれまで周りの人を幸せにするために生きてきた。
ここからは少しだけ、自分の幸せのために一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
次は、あなたの笑顔で周りの人を幸せにしてみませんか？
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