笑顔の「ありがとう」
一週間前に息子がインフルエンザになって
その数日後 君もインフルエンザになってしまった
一番免疫力が弱い僕だけが 何故かインフルエンザにならない
辛そうな君達を見ているのが辛かったよ
あれが食べたい
あれが飲みたい
自分に出来る事は何でもしてあげたくて
「夜遅いし、体調崩したら大変だよ」っていう 君の言葉は聞こえていたけど
何かしてあげたくて 夜中に走り回った
健康ってなんて素晴らしいんだろ
いつも僕は感じている
病気の僕が辛いんではない
残される家族が 何倍も辛いんだと
「病気の時くらいは たくさん甘えて良いよ」
昨日 熱が下がった君は 看病していた僕に
「ありがとう」って呟いた
その一言だけで幸せに包まれるよ
君が笑顔で言う
「ありがとう」
その一言が聞きたいだけで
僕は何でも頑張れちゃうよ
君の後ろ姿
君を初めて見たのは
君の後ろ姿
18歳のオレには
22歳の君が とても大人に見えた
同じ会社の先輩で
オレは新入社員
君の顔も見た事なかった
あの日
「お疲れ様」って言う
君の声は聞こえた
振り向いた時には 後ろ姿だった
自分でも不思議なのは
その後ろ姿が好きになった事
後ろ姿に一目惚れしたんだよ
顔も見た事ないのに
笑っちゃうね
その日からだよ
オレが自分の後ろ姿を意識し始めたのは
オレが20歳で結婚して
君を守る為に
自分の背中を見せ続けてきた
がむしゃらに働いてきた
残りの人生 オレは生き様を見せ続けていくよ
オレが生きた証しを残していく
オレの後ろ姿は
君がみんなに誇れる背中になったかい?
辛い時には 初めて見た 君の後ろ姿を思い出すんだ
それが すべての始まりだから
オレは今でも 君の後ろ姿が大好きだよ
