告知 | YUJIのブログやっちゃうぞバカヤロー!

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さて、前回のお話の続きから。


内視鏡検査を含む健康診断から2日後。健康センターから職場に電話がありました。

「K先生が結果を説明したいので、明日の夕方に来て頂くことはできますか?」

ということでしたが、あいにく翌日は遅番勤務。その時点で誰かに代わってもらうこともできず…ちなみに、健康診断の日は11月18日の火曜日。電話があったのは20日の木曜日。金曜日が遅番勤務で行けず、土・日は健康センターが休み。さらに月曜日は勤労感謝の日の振替休日…ということで、結局説明を聞きに行くのは3連休明けの火曜日、25日ということに。

しかし、わざわざ結果の説明って…じつは胃の内視鏡検査の際に、ポリープが見つかっていたんですよね。K先生は、

「胃のポリープは、悪性ってことはめったにありませんから」

って言っておられたので、安心してたんだが…嫌な予感を覚えつつも、そんな不安を感じながら3連休を過ごすのはもっと嫌だったので、とりあえず連休の間は忘れることに。あ、連休といっても、僕の仕事は土・日が勤務だったり平日が休みだったりするので、このときも3日連続で勤務が休みだったわけじゃないんですけどね。ま、それは余談。

さて、火曜日。じつはこの日も夕方まで仕事だったんでした。職場に必要な物品を購入するためにホームセンターに行かなければならなかったんですね。で、ホームセンターは健康センターの近く。じゃ、ホームセンター行ったついでに健康センター行って説明聞いてこようか、ということに。

しかし、ホームセンター行ったはいいけど、欲しい物品がなかなか見つからない。広いホームセンターをかけ回りながら、健康センターへ行く時間が迫ってきて焦る(汗)この時点では、電話を受けたときに感じた不安は見事に忘れてしまっていて、指定された時間までに行かなければ、ということしか考えてませんでした。アホですねぇ(^_^;)


なんとか必要な物品を購入して、時間ギリギリで健康センターに駆け込み、受付からK先生のところへ。「フ~間に合った…」とか思ってた僕に対して、K先生が言った言葉は、

「じつは、あんまり良い話じゃないんですよ…」

というもの。え?と思ったけど、そりゃそうだ。だからこそ、健康診断からわずか2日後に電話をかけてこられたんだろう。結果的に、この時点ではすでに1週間経過していたが、それはともかくとして…


「あの時見つかったポリープ、細胞を採取して病理検査したんですが、それが悪性だったんですよ…」

沈んだ声で、K先生が言われました。

え?悪性って…つまり、“がん”ってこと?胃がん?

「がーん!」

なんて、ベタなことをいう心の余裕はありませんでした。胃がん?まだ30代なのに?あの時先生は「悪性なことはめったにない」って言ってたじゃん!

「私もまさかと思ったんですけど…」

僕の心の中のツッコミが聞こえたかのように、K先生が仰る。ま、ポリープが悪性だったことはK先生のせいじゃない。それにしても…

「ただ、画像に映ってるのを見る限りでは、ごく早期のものだと思います」

ホントにそうか?という思いがよぎる…だって、悪性なことがめったにないって言ってた胃のポリープが、悪性だった。もしかしたら、早期がんのように見えて、意外と進行していたなんて可能性も…と思ったけど、それは言いませんでした。

とりあえず、大きな病院で診てもらう必要があるわけですが、K先生が診療医として週1日勤務しておられる総合病院を紹介してもらうことになり、その日の翌々日の木曜日がちょうどK先生の担当日ということなので、その日に診察を受けることにして、健康センターをあとにしました。


茫然としたまま職場に戻ったのが、夕方6時ごろ。購入してきた物品を置いてきて、遅番勤務の同僚たちに、心は上の空のまま挨拶をかわして帰宅したのは6時半ごろだったでしょうか。自分以外には誰もいない家のリビングのソファに座り、今後のことを考えました。


「入院は1ヶ月くらいって言ってたな。仕事休まなきゃいけないし、とりあえず明日出勤したら所長に言わなきゃな。その前に、両親にも言っとかなきゃな。でも、電話でする話じゃないよな~。車で1時間もかからないし、今から実家行こうかな。でも、明日は朝から仕事だし、わざわざ行くの面倒だよな。いや、一大事なんだから面倒がってる場合じゃないんだけど、こんなお知らせのために今から実家に行くのは気が進まないよな…びっくりするっていうか、悲しむだろうしな…両親は全然病気しなくて元気なのに、息子の俺がこんな病気になっちゃって、親不孝なことこの上ないよなあ。だいたい、俺まだ30代なのに、なんで胃がんになんかなるんだよ。そりゃ、ピロリ菌だってあったけど、去年除去したじゃねーかよ。その他にもレントゲン検査で「委縮性胃炎」とか言われてたな。「将来的に胃がんになりやすいかも」みたいなこと言われてたけど、「将来」って言ったら50歳とか60歳くらいのことだろうよ。早すぎるんだよ。でもまあ、早期の段階で見つかって、運が良かったと考えた方が良いのかな。いや、ホントに運が良いヤツは、30代で胃がんにならないだろ。それに、本当に早期かどうかもまだわからないわけだし…」


こんな、とりとめもない思考が頭をぐるぐる回り続け、気がついたら午後10時を回っていました。今さら実家へ向かうわけにもいかないので、両親に知らせるのは、明日の仕事が終わってからでいいや、と開き直り、晩ご飯食べてシャワー浴びて寝ました。


以下、次回に続きます。