ロシアによるウクライナ侵攻は大局的にはロシアの失敗、というよりプーチン暴走の失敗、といった様相を呈してきている。このことはロシア国内で起き始めた要人から発されるプーチン批判や亡命現象、国内での物価高騰や物資不足などによって明らかになり始めてきている。国営放送しか情報入手手段を持たない高齢者を中心とした国民はともかくSNSやINによって世界情勢や情報を観ることができる若者たちは今ロシアが仕掛けているウクライナ侵攻の無謀さ、非道さに気づいていて中にはロシアを離れてゆく者も出てきている。今回の戦争が長期化することが次第に明確になり始めていることでロシア国内では徴兵による兵士調達も加速してくるはずで「反戦争、反徴兵」といった国内世論が起こってくることは必至である。
 米国を中心とする西側からのウクライナ支援は今後ますます大きくなってゆくだろうから侵攻の失敗とプーチンの失脚は時間の問題でそうなるとロシアという国が暗黒の時代に突入してゆく姿がなんとなく想像に難くない。
そんな最中もう一つ懸念されるのが中国による拡張政策のエスカレート化だ。先日ソロモン諸島と中国が安全保障協定を結んだ、というニュースが流れていたが今日また新たに東南アジア10カ国に向けて中国がソロモン諸島と交わした協定と類似した提案を持ちかけている、ということが判った。簡単にいうと経済支援をするから軍事・経済・安全保障面で「相互協力しよう」という内容の持ちかけである。つまり中国は巨大な経済力を以て周辺国の取り込みを図ろう、というものである。これは共産主義国の拡張政策そのものである。対象となっている国々の中にはそのことに気づいていて「簡単に乗ってはダメ!」という警鐘を鳴らしている国もあるから中国の思惑通りには簡単にはゆかないと思うがとても気になる動きであることは確かである。
 ロシアや中国といった社会主義・共産主義国が世界に向けてこのような行動をあからさまに取り始めてくると東西の対立は今後一層鮮明な形となってくるから「自国防衛」はよほどしっかりとした引き締めをおこなってゆかないと平和や安定を保つことが難しくなってきそうである。
 日本の政府、とりわけ国防のトップである岸防衛大臣の健康状態が気になる。国会答弁や大臣としての記者会見での様子を見ていると手先がおぼつかなかったり言葉が鮮明でなかったりテレビで観ていても心もとないところが見えてきてしまっている。政治家は先ずは健康でなければならないし国民が安心できる立ち居振る舞いができなければ「その任にあらず」、である。安倍さんの親戚であるとか、ということは論外でしっかり大所高所に立って国政にあたってくれないと本末転倒である!
 日本人が考えている以上に国際情勢は不安定になってきていることを特に政治家は認識し「国を守る!」という観点で活動し国民に向けて適切な示唆を示してもらわないと安心して生活することもできなくなってしまう。
 自分の身は自分で守る!米国は決して日本を守ってはくれないことを国民全体が強く認識しなければならないときにきている!