背景はともかくクリミア侵攻を序章として始まったロシアのウクライナへの侵攻は資本主義と社会主義のせめぎあいを象徴するような様相に発展してきている。今回のロシアプーチンが踏み切った暴挙は世界中の国々を巻き込みそれぞれの国が自国の保全と計算を思いめぐらせ皆「自国優先」の勝手な行動をとり始める、という非常に不安定な状況を生み出している。国連やNATOなど世界のパワーバランスや平和希求のための機関すら機能不全に近い状況になってしまっている。
 このような状況がもう少し続くとしたら今次紛争以外にも新たな火種が思いがけない形で現出してしまう懸念すらある。どの国も戦争には反対、人命尊重といったことでは一致しているが経済制裁などによるプーチン包囲網がさらに進んでゆくと追い詰められたプーチンが苦し紛れに「核」を搭載した戦闘機や攻撃基地から無作為にミサイルを発射しかねない危惧がある。
 ネット上では軍事専門家やロシア専門家が様々な見解を述べているが今のロシアが有する攻撃力をもってすると世界中を攻撃対象になりうるので日本もその危機に晒されている、と考えなければならない。「窮鼠猫を噛む」ではないがロシアが大陸間弾道弾や長距離ミサイルを打ってしまえば核による世界消滅は起こってしまうくらい恐ろしい状況になっているかもしれない。
 現実にウラジオストックやサハリンにロシアの軍事基地があり部隊集結の動きがあるようだから北海道や東京は危機的状況にある、といった捉え方をしておかないと危ないのかもしれない。
 何度も言っているが日米安保条約で日本はアメリカによって守られる、といったのんきな考えは一掃して自国は自分たちの手で守る、といったことを具体的に考え、備えておかなければ後の祭りになってしまう!
 憲法9条による不戦の考え方は大前提ではあるがもっと自衛・防衛に注力しておかないと国と国民は守れない。
 自衛隊が保有する警戒艦は短距離で戦闘機が離発着できる構造に改造をおこなっているが今からで間に合うのか?現有する迎撃ミサイルが果たして機能するのか?甚だ不安。
なによりも政府は現状の分析結果を国民によく説明してくれないと分からない!
 嫌な胸騒ぎが杞憂に終わってくれることを願いたい。