ロシアによるウクライナ侵攻が連日報じられているがプーチンとの蜜月が久しい隣国ベラルーシのルカシェンコ大統領の独裁政治も自由な生き方を望む国民から多くの非難の声が挙げられている。今回のロシアによるウクライナ侵攻と酷似した動きを見せている国が中国だ。台湾統一への動きや尖閣列島への侵入も手法はロシアと全くといって良いほど似ている。プーチンには旧ソビエト連邦時代への回帰、といった思いが行動に表れた結果だろう。習近平の動きも毛沢東の政策に反対し台湾独立を果たした蒋介石がおこなった台湾独立を元に戻したい、という考えの表れ。いずれも社会主義国そのものの行動で侵攻や拡張行動の根拠や理由はこじつけでしかない!
これらは「自由」と「平等」の対立である。地球上にある196カ国のうち民主主義国の数は87で非民主主義の国が92であることを知っているだろうか?非民主主義の国々は権威主義であったり専制主義といった強烈な指導力や統制力をもった指導者が先導する国である。これら権威主義や専制主義においては言論統制がおこなわれたり弾圧や迫害が普通におこなわれているのである。つまり地球上の国は自由な国と非自由な国がほぼ半々だ、ということである。日本と言えば江戸時代までが封建社会(専制といえる)で明治、大正時代が帝国時代(どちらかといえば専制国家)、昭和になって民主主義時代になったのだからこの国の民主主義社会は未だようやく100年くらい、ということだ。戦後ながらく米ソ、という二大大国が世界をけん引していた時代があったが旧ソ連崩壊後中国が台頭、今は米中という構図になっている。今回のロシアによるウクライナ侵攻はロシアの総意というよりプーチンの暴走という色合いが濃い。ロシア国民の多くはおそらくプーチン暴走を苦々しい思いでみている者も多くいるはず。プーチンを除いてもとの姿に戻ろうとする力が国内で広がれば場合によってはプーチン失脚、といった選択もおこなわれるかもしれない。いずれにしても侵攻されたウクライナの多くの国民は理不尽な爆撃で命や生活を奪われているのでこの騒動はNATO加盟とかというセクト的発想ではなく人道に基づいた裁きを世界がおこなわなければ解決しないのではないか?と思うのである。独裁者の勝手な振る舞いで命が左右されることだけは絶対に許してはならないことである!