コロナ禍、各地で開催されていた市民マラソン大会はぽっかり穴が空いてしまったような空白期間を余儀なくされた。

全国で開催されている市民マラソン大会はその多くが地元自治体主催によるものである。したがって開催するにあたっては自治体自体の議会承認を得たうえでおこなわれることが殆ど。当たり前の話だがコロナ旋風が吹き荒れている間はサザエが蓋を閉じるようにじっと鳴りを潜めるしかなかったのである。かくいうランナーズ・ウェルネスもご多分に漏れずこの2年弱は一切のマラソン大会の開催を自粛して嵐が通り過ぎるのをひたすら待つしかなかった。大会開催を生業にしている会社としては売り上げの一切を絶たれたわけだから実に辛い時間だった。幸いにも東京五輪がおこなわれたので五輪関係でいくつかの運営を委託されたのでその売り上げと政府系をはじめ民間機関からの借入や私財を工面して会社と社員の給料を何とか賄った、といった過ごし方で凌ぎつつある今日だ。

第5波が収束した現在は第6波がいつどんな形で襲ってくるのか?を注目しているところだがその去就は専門家を含め誰も予測がつかない状態だ。素人考えだがこんな時こそ「富岳」のようなスーパーコンピューターを駆使して第6波以降の予測ができないものか、と思うのだがどうだろうか?
 ワクチン接種と経口タイプのワクチンがまもなく開始されるので来年は感染しても重篤には陥らない症状で収まる、といった観測があるが是非そうあって欲しいと願うばかりである。
 

 2022年2月、ついに湘南国際マラソンは開催に踏み切ることにした!参加条件に事前のPCR検査を義務付けたこと、勿論、会場入場時にはサーマルチェックをおこない高熱者は入場制限すること、次亜塩素酸水を会場内に噴霧すること、スタート待機場でも3蜜回避をおこなうこと、給水は各自持参のボトルに自分で補水すること(補水用タンクは7,80m間隔でコース上に設置する予定)人との非接触化を図る、など相当慎重で手厚い感染防止対策を施して大会を開催することになった。これらの工夫はコロナ禍があったからこそ生まれた工夫なのかもしれないが、これらの方策はコロナ禍後の大会開催時におけるスタンダードになってゆけばよい、と思っている。来年2月の湘南が無事に終えることができたら4月から開催予定の富士五湖ウルトラマラソン以降のウルトラでも準用してゆく予定である。
 コロナ禍では多くの市民ランナーの皆さんが鬱鬱とした状態で自主トレに励んでこられたと思う。2022年はぜひとも大会会場にきてリアルなコースを思いっきり走っていただき2年間溜まっていた思いの丈を発散していただきたい、と切に願う次第です!