今日は衆議院議員選挙の投開票日。自民党甘利幹事長は連日自らの選挙区で立会演説会を開いて自身への投票アピールに余念がないらしい。自身の金銭問題で退陣した経緯を持つ、いわば脛に傷を持つ身でありながら同じ神奈川出の菅政権を退陣に追い込み引導を渡した3A(安倍、麻生、甘利)の一人だ。結果、岸田氏を総裁に祭り上げその余勢をかって自民党幹事長の要職を射止めたとして世間からは「なんだ甘利は・・・」という目で見られていたり、自身が政界に出るきっかけを作ってくれた恩義ある河野洋平氏の子供である河野太郎氏に対してはことごとく敵対的行動・言動をおこなってくる、など政治家である以前に「人」としてどうなのか?という疑問符が選挙民の間で囁かれ支持者の中からも??マークが出てきていることへの危機感の表れだろう、というのが大方の見方である。元々甘利氏は「常に権力になびきながら保身を図ってきた」という評価がつきまとっている人物らしいから彼の表面的言動や行動に惑わされてはいけない、という認識をもった次第。

かっての政治家は自身の政治信条や政治家として国や国民のために何をどうしたい、という主義・主張を鮮明に、声高に国民に向けてメッセージしていた時代があったが昨今の政治家たちには自らの地位保全としか思えない小粒な発言を繰り返すばかりで大同・大義に直結する大志ある政治家がすっかりいなくなってしまったように思う。

 

国を取り巻く情勢はかっての東西冷戦といわれた米ロの緊張関係に以上に中国という「周囲を見ない独善的国家」の加わりによってよっぽど危機的状況にある、といっても過言でない情勢になってきている。象徴的出来事が中ロによる艦船の合同訓練だ。20隻におよぶ空母や駆逐艦で構成された艦隊が津軽海峡から大隅海峡におよぶ日本列島太平洋側をグルっと航行し日本や米国、豪州への恣意行動をおこなったことだ。日本政府がやらなければならないことは日本を取り巻く情勢を危機感を無用に煽ることなく国民に向けてしっかり状況説明し自国防衛をどうしなくてはならないか?ということを訴えかけることである。自国防衛にかかわる武器についても極超音速兵器が中ロや北朝鮮で開発されている状況にあってPAC3レベルの迎撃ミサイルなどで国を防ぐことなど全くできないことなどは素人でもわかるわけでこの辺りは米・英・仏・豪などと緊密に協議を重ねて考え方・設備・システムをしっかり整えておかなければ有事の時に全く無力となり国も国民も単なる被害者になるだけ、ということを私たち自身が自覚しておかなければならないことだと思う。