今日、第100代自民党総裁が誕生する。

 河野太郎、岸田文雄、高市早苗、野田聖子と4人が名乗りを上げていて全国自民党員と自民党国会議員の投票によって最終的に総裁が決まるが、長らく派閥政治がおこなわれてきた自民党内にあっては安倍、麻生、甘利といった旧守派が隠然とした力を有していて若手への締め付けと旧体制の引き締めに躍起となっていて薄汚い政治家世界が見え隠れしている。


 安倍政権末期に起こった森友問題、加計学園問題、桜を見る会問題、公文書改ざん問題などさんざん国民を騙して自らの保身と権力にしがみつこうする人間的醜さ・狡猾さを露呈した安倍晋三が未だに院政を敷こうとする姿を見ていると〝政治家ここに極まれり〟といった日本政治のお粗末さを強く感じざるを得ない。


 このブログを書いているとき自民党の総裁選挙の結果が出た。想像通り岸田さんが大差で総裁に選ばれた。表面上派閥は取り除いて自由投票を・・・と言っていたが案の定3Aの思惑が大きく影を落とした結果となってしまった。これでは自民党も政治も全く変わらないことになる・・・。決選投票で敗れた河野太郎さんだったが次の機会が訪れるころには議員の顔ぶれも変わり新たなリーダー像を求めなければならないような政治事情になっていてほしい、と思うのは私だけではない、と思いたいものである。


 国を憂い、国の行く末を案じ、命を賭して国と政治のあるべき姿を希求する大志と大義を抱いた維新時代を駆けたような政治家が一体いつになったら現れるのだろうか?そういった政治家が大半を占めるような時代が来ない限りこの国の末路は暗澹たるものしか見えてはこないのである。