デルタ株の蔓延がますます増加の一途を辿り医療現場はすでに崩壊状態になってきた。

 コロナ禍が始まった昨年の春ごろに感染者数の増加に備え医療施設確保、医療従事者確保、医療資機材確保が最重要事項になる、と話してきたと思うが1年半を経過した今、まさにその通りの状況が現れてきている。


 アメリカはいの一番にセントラルパークだったと思うが野戦病院のような収容施設を作って感染者の収容をおこなっていた。それでも感染者増加には対応できず多くの感染者が亡くなる、という状況になっていた。

  コロナ禍発生以来日本の政府はどれだけの感染対策を敷いてきていたのだろうか?ハッキリいってほぼ無策に近い対応しかできていなかったのが現実である。つまり日本の政府は効果的対策が打てない無能な政治家集団でしかない、ということである。
 

 温暖化の影響で気候変動が顕著になり降雨の様相も線状降水帯が常態化し予想範囲をはるかに超える豪雨が発生、同時に洪水や河川氾濫が頻繁に発生するようになってしまった。治山治水に対する対策はほとんどできておらず被災する人や地域が今後ますます拡大することになってゆくだろう。
 感染対策を検討している政府分科会や専門家会議から出される意見や対策に関しても今の政府は十分傾聴して政策に即応させることもない。つまり何もできないに等しい政府が今の政治である。 

 我々国民は国の政策に期待を持つのではなく自分のことは自分で守ってゆくしかない、という心境で生活している国民がほとんどなのではないか?その証左が緊急事態宣言を国が発出しても人流が全く減らない、という状況を観れば一目瞭然である。国民に信用されなくなった政府は無きに等しい存在、ということだ。


 コロナウイルスは日を追って変異を繰り返すからウィルスと闘うワクチン開発との競争は今後3~5年の歳月を要することになる。インフルエンザウィルスのようにウィルスと共存してゆく状況になるにはそれくらいの年月がかかるだろうしそのつもりで先ずは感染しないこと、できるだけ丈夫なカラダづくりをして備えることしかできないのである。

 
 話は少しそれるがシベリアなどユーラシア大陸にある永久凍土は温暖化の影響で年々溶解が始まっている。この永久凍土の中には無限大に未知のウィルスが存在する、と言われているから新たなウィルスがこれからも次々に発生してゆくことになる。人類は果たしてそれらのウィルスを凌駕することができるのだろうか?
 大気汚染にはじまり数多の公害や自然破壊など人類が己の欲求を満たすために地球環境を冒涜してきた「つけ」が今後加速度的に蔓延してゆくことになるだろう。
 

 昨今、「天地創造」や「十戒」「ノアの箱舟」といった人類そのものに警鐘鳴らす映画がよく上映されている。そこに描かれている内容は人類が欲望の趣くまま生きていたら神の怒りに触れ「人類が淘汰」されるくらいの鉄槌が下るんだぞ!といった内容のものである。

 今のコロナ禍や巨大台風、地震、豪雨などはそういった人類の過ちに警鐘が鳴らされている、と捉えても良いはずである。もっと素朴に、もっと謙虚に生きることを人間は自省しながらささやかな営みに立ち返らなければならないのではないか?