今年に入りなかなか落ち着ける時間が無くつぶやきの更新を怠ってきた。
 3月に入りすでに3週間以上が経過、各地で桜の開花が伝えられ春真っ盛り。新型コロナウイルスの感染拡大によって去年は従来からの卒業式や入学式ができなかったが一年経った今年もリモートによる卒・入学式が行われるなど国内の感染防止対策はあまり改善されていない。

 各種の事業者には今も人流を軽減するための営業自粛制限が課せられるなど不自由な生活が余儀なくされている。ワクチン接種も劇的には進行しておらず未だ具体的な感染防止対策や医療機関の改善策も進展していない。

 感染防止対策と経済活動維持という二律背反する社会活動のメカニズムは未だ確立できていないから基盤の脆弱な事業や組織は倒産や休業が相次ぎ社会活動は危機的状況となっている。日本政府の力量が問われているが政治家や組織トップによる不祥事が次々に露呈、国自体が不安定な様相を呈し始めていることが心配だ。

 3月25日、復興五輪を謳っていた東京五輪2020聖火リレーが東北震災時に起きた福島原発事故復旧拠点となった福島Jビレッジからスタートした。
 昨年起こった新型コロナウィルス感染拡大によって一変してしまった世界情勢の中、決まっていた東京五輪開催も1年延期され2021年7月開催に先送りされたうえでとにもかくにも聖火リレーは開催可否を見切るような状況下で始まった感があり未だ日本の世論的には開催賛否が不透明である。
 聖火ランナーに決定していた著名人の辞退が相次ぐこともあり、「コロナ禍で五輪?」という声は依然根強いが一般の聖火ランナーの中には「二度とない機会だから是が非でも走りたい!」といった意見を述べる人も多くいる。コロナの発生は晴天の霹靂ではあったが今回の五輪開催を日本が断念するとこの大会を目指してきたアスリートたちは「願わくば開催を!」といった気持ちで開催の行方を注視していることは間違いない。

 悔しいのは五輪組織委員会も日本政府も五輪開催に対して明確で国民が納得できるようなメッセージを出していないことである。コロナ感染拡大に対する具体的で明確な考え方とデータ、感染防止の具体策と開催可否判断指標を国民に向け整然とした説明を丁寧におこなえば納得が得られるのだがそれが殆どなされていないことが大きな問題なのである。


 感染第3波が下降線をたどり1都3県を除き緊急事態宣言が解除されてから全国の感染者数は再び増加傾向を辿り出している。このままの状況だと第4波は意外と早く襲来する公算が高く4月初旬には第4波に突入するのではないか?とすら感じる。
 輸入・国産を問わず重篤化防止の切り札であるワクチン接種は喫緊の急務で五輪開催を本気で目指すのであれば感染キャリアである20~50代までの国民を重点にワクチン接種を劇的に加速させないかぎりとてもではないが開催できないのではないか?
 国産ワクチンに関しても国内製薬メーカーの中には昨年6月から治験を始めているところがあるやに聞く。日本の製薬技術をもってすれば開発も生産もとっくにできていてもおかしくない、という印象があるのだがその情報も我々庶民には一向に伝わってこない。情報統制が裏で敷かれているのか?実際に開発・生産力が無いのか?すら分からない状況だ。
 今回のコロナ感染拡大防止対策の内容を見るにつけこの国の政治・経済など根幹部分の脆弱さを痛感せざるを得ない。とてもじゃないが国の本質は後進国並みとしか言いようがない。果たしてどうなってゆくんだろう??