コロナ感染の暴走が止まらない!

 GW前後の経済対策を狙って政府が打ったGoToトラベルやGW中に行動自粛ができなかった人たちによって全国規模で動いてしまった人流によってウイルスは一気に全国に拡散してしまった。

 その結果が今の感染状況である。政府は地域を限定して緊急事態宣言を発出したりしているが最早手遅れである。地方へ行けば行くほど医療体制は脆弱だから患者が増えれば途端に逼迫した状態になってしまう。入院できず自宅待機者が増えれば重篤になる患者も増え結果死亡者の増大化につながってくる。感染状況、医療体制、人流抑制、ワクチン接種など現政権のコロナ対応は大局観がまるでなっていない。

 

 物事の終息にはまず大きな網を掛け、次にミクロ的に感染爆発の起こっているところをロックダウンする、並行してワクチンを徹底的に打ってゆく・・それでもウイルスは漏れて広がるから更にどこでもワクチンが打てる環境を整備する、というようなやり方で抑え込んでゆかなければならない。

 水際対策にしても徹底した検査とワクチン接種させ無菌者だけを入国させるくらいのことを一般人も要人に対してもおこなわないとなかなか防ぐことは困難である。

 

 あとはコロナ細菌を殺すための薬開発だ。おそらく国内の製薬会社や細菌研究機関ではすでに特命レベルで研究がなされていることだろうが一般国民はそれらの研究や開発がどこまで進んでいるのかはアナウンスが無いから全く分からない。マラソンでもそうだがゴールが分からないとどう走れば良いのか?ということのなるわけだから国は現状と先行きに対する方向性だけでも国民に示してもらわないと付和雷同するだけで不安だけが残ってしまう。

 日本人は従順な民族だから国の舵取りをする政治家は毅然として取り組みを明示してゆかなければ信用を得ることなんてできはしない。今の政権には指導力が無くコロナ対策に関しても地方自治体と国民に「丸投げ感」満載である。

 

 目の前に東京五輪が迫っているわけで開催したいなら開催に必要な環境整備を躍起になって強力推進していなければならないはずなのだが必死さが全く伝わってこない。つまりは「やる気が無い」、としか見えない。どのような案件でもそうだが現状分析、現状把握、改善案検討、改善計画提示、改善策実施、結果の検証、さらに改善案検討、改善策実施・・・ということを繰り返し国民に開示して見せながら前進してゆく・・・という手法をとってゆかないと国民の信用を得ることはできない。

 政治家はすべてにおいて密室謀議が多く公明性・透明性に欠けるきらいがあり国民は結果だけを押し付けられている感が否めない。もっと透明感ある政治をしてゆかないと政治と国民感情は乖離してゆく一方だ。