菅総理は会見でうつろな目つきで「緊急事態宣言によってある程度の人流を抑えることができた」、などとピント外れなことを発言、もうこの国はダメなのか・・と言わざるを得ないような様相を呈している。
 TVの情報番組で毎朝のように登場している感染症の専門医などからは政府がおこなっている感染防止対策は的外れで効果も期待できない内容に終始している、NZや台湾、イスラエルなど成功事例があるにもかかわらず入国時の水際対策を含め適格性に欠ける対策しか打てない政府に対して苛立ちすら見せ始めている状況だ。
 

 ワクチンに関してもファイザー社製を中心に輸入ワクチン頼みみたいなトンチンカンなことではなく国産ワクチンの開発状況、国産ワクチンでの接種開始見通しなどについて具体的な説明が一切行われていないことも問題だ。国民や事業者は一体いつまでどういった過ごし方をすればトンネルを抜け出ることができるのか?ということが一番知りたいのである。「菅さん、あなたは一国の総理大臣なんだからもうちょっとしっかりしてくれよ!」という声があちこちから聞こえてくるようだ。

 これは菅さんに限らず西村さんも田村さんの発言でも同様なことを感じる。危機意識を感じるような切迫感や必死さを全く感じることができないものばかりである。もっと国民が分かるように数字を示して、または具体的にわかりやすい言葉で私たちにメッセージして欲しいし、納得させて欲しい。何よりもコロナ対策に取り組んでいる担当閣僚から「何が何でも食い止める!」といった覚悟が全く見えてこない。むしろ他人事としてしか捉えていないのでは?とすら感じるくらい通り一遍、ルーティーン通り、原稿棒読み、状態なのだから始末に負えない。自らの口で、自分の生きた言葉で説明ができないものなのか?

 
 第4波以降国内の感染は47都道府県にどんどん広がり感染者数は右肩上がりで増加している。この傾向は緊急事態宣言が出されて以降の方が顕著でGWがそれに拍車をかけた結果になっている。原因は人流にあることは疑いようもないが国民の中に政策に対する不信感があり聞く耳を持っていないか?コロナへの危機意識が国民にも足りないのか?のいずれかだろう。
 

 感染拡大をストップさせるにはいっそのこと1か月間のロックダウンを敷いて学校も仕事もすべてストップさせる、くらいのことをやらないと収まらないのではないか?勿論、全ての入国者も遮断することだ。ロックダウン中はともかくワクチン接種と医療体制(人・物・施設の確保)の再構築を徹底してやること。あとは大がかりな財政出動をおこなってロックダウン中の生活費を国費で賄うことだ。これくらいのことをやらない限り現状のような手ぬるさではとてもじゃないが感染は防げない!!五輪開催なんて間抜けたことを言ってる場合じゃない。いっそのこと感染拡大防止の観点から開催地返上、くらいのことを表明してはどうか?むしろ世界からは拍手喝采、となるのかもしれない。