4月8日大阪で878人の新型コロナウイルス新規感染者が発生し、隣の兵庫県でも311人の感染者が出ている。第4波は確実に上昇カーブを描き始めていて東京の感染者数増大は時間の問題である。第4波がピーク時どれだけの数字になり、どれくらいの期間継続するのか? が注目される。

 新型コロナウイルスとの闘いはワクチン投与との競争になるわけで、当面は海外ワクチンの確保がポイント。ファイザー社やアストラゼネカからの輸入ワクチンを、当初4月中旬から医療従事者、高齢者の順で摂取開始される、といわれていた予定がすでに1か月以上先送りされる見通しだ。

 そう言っている間にも感染者数はどんどん増えてゆくわけで医療機関の病床使用率は逼迫状態になり、感染しても入院加療ができない状況になってゆく恐れもある。コロナが起こり始めてすぐに危惧していたことは医療崩壊のこと。


①    野戦病院的臨時施設でも良いから1000人規模で収容できる施設を各県に設置すること、
②    OBの看護師を動員すること、
③    医科大学4年生を訓練してワクチン接種要員、感染患者対応要員として養成すること、
④    ECMOを緊急生産して全国の病院に配布すること、
⑤    簡便にPCR検査がどこでもできるようにすること、

 

コロナ発生から今日まで1年以上の時間があったのだから、これらのことを具体的に進めていれば例え感染しても治療は円滑にゆくはずである。これらの医療体制確立と並行して全国民へのワクチン接種を迅速に行うこと。さらに人流制限を局地で展開することだ。

 感染拡大の原因は人流による接触感染が最も大きい要素だから、ともかく人流を制限しなければならない。緊急事態宣言の解除も早すぎた感があるし国民の中にはコロナ慣れや軽視する空気感が漂い大都市での人流をみていると、あたかも何もなかったかのように人で溢れるようになってしまっている。

 これでは感染拡大を抑えることなんて出来ようはずがない。国も自治体にも危機感が希薄で通り一遍のメッセージしか出さないから大衆は危機意識を持つはずがないのである。「自粛戦略」なんて全く無策に等しいやりかたである。兎にも角にも今はワクチンを可及的速やかに投与することである!英国も米国も国民の半数以上がすでに2回のワクチン接種を済ませている。

 日本は医療関係者2万数千人がやっとできただけで一般人は未だ一人も打てていない状況。これでは感染拡大は収まるはずがない!国民に模範を示さなければならない立場の役人や政治家自身が会合・会食を続け感染者を頻発する始末。政策も実態もこんな有様では先進国などとたわけたことなどいえるはずがない!