昨日ようやく武漢に入ったWHO。新型コロナ細菌の起源を調査する、と言っているが中国がどこまでこの調査に協力し許容するのか?発生から1年以上も調査に行かずしたWHOが踏み込み、綿密な調査をするのか?甚だ疑問が残る。


 WHO世界保健機構は世界の有志国からの拠出金によって運営されている。拠出総額は418.751千ドルで国別の拠出率を見ると米国がトップで25%、日本は2位で19.67%、3位がドイツで9.65%となっていて中国はトップ10にも入っていない金額である。にも拘わらずWHOは新型コロナウイルスの発生当時中国の意向を受け入れ米国など各国の意見を聞こうとしなかった。業を煮やした米国がWHOへの出資を停止する強硬姿勢を示したほどだったことは記憶に新しいところである。テドロフ事務局長が世界中から批判されたことも当たり前だし、今頃起源調査をしても鼻白むのは当たり前だろう。そんなことをやってるくらいなら感染拡大防止策でも考えて保健機構らしい解決策につながる指針でも考えていろ、と言いたいもんである!


 世界中にこれだけの被害と影響を及ぼしてしまった新型コロナウイルスの発生はWHOだけでなく人類総がかりで原因究明と具体的対策を持って取り組まない限り克服することはできないだろう。起源が自然由来のものでなく人工的な管理や意図的に流出させたものであるならばその原因を生み出した国は世界から糾弾されるべきである。
 

 中国は「ワクチン外交」と呼ばれる戦略を後進国や経済力の無い国に対して既に展開を始めている。つまり自国の力ではワクチン投与ができない国に対して中国産ワクチンを供給して恩を売る手法である。もし中国起源説が裏付けられた時に人類は中国を断じて許してはならないのかも知れない。


 このことは核兵器の拡散防止条約と同様のことで人類が手を染めてはならない「パンドラの箱」と同じだからである。
 インフルエンザウイルスが140年前に流行し多大な死者を出した「スペイン風邪」であることは皆さんも承知のことと思う。140年経った現在も変異を続け生き続けている。根絶することは無い訳で新型コロナウイルスも全く同様である。ワクチンが開発され治療薬が開発され人工呼吸器が普及してもウイルスは消えてゆかない。なぜなら人類の歴史はウイルスとの闘いの歴史でもあるからだ。