新しい1カ月が始まった。
 

 安倍首相の辞任を受けて自民党内では後継総裁を誰にするか?で党内では駆け引きを含め右往左往しているようだが、安倍内閣で番頭役を務めた菅官房長官が本命だろう。安倍さんの時に積み残した課題や案件は数多ある。コロナ対策をはじめ拉致問題や憲法改正、北方領土問題、経済再建、中国の尖閣への侵入阻止、働き方改革・・など国内外に亘り未解決事項は目白押しだ。


 この国には強力なリーダーシップを発揮できる人材が乏しく、さらに言うと野党に至ってはその存在感すら無い状態で自民党のしたい放題の政治しかできていない。野党は烏合の衆を無くし一本化したうえで強力なリーダーシップを発揮できる人材を登用することだ。このリーダーは大衆を牽引する器量をもった人材でなければならず名実共に与党の繰り出す案件を論破できる技量を有した人材が望ましい。

 

 巷を見回した時それにふさわしいのは橋下徹さんか小池百合子さんくらいか?この人たちのような人が有能な人材を集めて新党を立ち上げ、野党もそれと合流のうえ一政党にする。つまり野党一本化して国政を二大政党制に改める体制にすることがピリピリとした緊張感を持った政治ができることになる。一強多弱では政治が腐ってゆくのは自明だからである。
 

 

 明治維新がおこなわれた幕末から明治にかけての時代には国を憂い、国を思い、国の行く末を俯瞰した考えをもった政治家がこの国にも数多くいた。長く続いた封建政治の終焉期だったから、新しい政治体制を築くにあたっても清新な気持ちで考えていたのだろうが、一方で米国はじめ外国の侵攻から国を守らなければならない危機的状況もあったので、国政の舵取りも緊張感をもって臨まなければならなかった。政治家たちは一様に真剣な姿勢があったことも事実だろう。今の政治家が危機意識を持っていないとは決して思わないが国民に向けての明確なメッセージが少ないことの事実。私たち庶民は国政によって暮らしを立てているのだから国民の目線で国民に寄り添った治世を望むのが自然だろう。


 安倍さんの任期が終わり新しいリーダーが誕生するのも間もなくだが是非国民が納得し、憂いなく生活することができる世の中づくりを芯リーダーには期待したいものである。