コロナの感染状況はサインカーブの底辺に向かって緩やかに下がっている。

 

 新型コロナウイルスの解明は未だ決定的結論に至っていないので、これから始まる日本の気候、つまり梅雨期から猛暑期の間にどのような動きをしてゆくのか?を注意深く観てゆきたい。

 大方の予想では気温が下がり湿度が下がった秋から冬にかけて大きな第2波がくるのではないか?というものだが、未知のウイルスなので一体どんな推移を展開してゆくのか?分からないのが実情なんだろうと思う。

 

 ウイルス解明とワクチン開発、治療薬開発と医療施設・医療従事者・医療器材・隔離施設の確保が感染停滞期にどこまで整備できるか?がやはりカギになってくるだろう。
 

 あとは経済回復である。
 

 出控えが当たり前になってくると、あらゆる事業者は顧客減少となり売り上げも減ってくる。反動で通信販売は増加するはずだが、宅配業者のキャパオーバーも心配だ。

 これらの要因がどんな形で社会に定着してゆくのか?コロナ以前とは異なった社会活動が生まれてくるかも知れない。
 

 

 北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父親 横田滋さんが亡くなった。87才だった。

 私はニュースでしか拝見することがなかったが、横田さんの姿を拝見するにつけ北朝鮮の理不尽さと政府対応の不甲斐なさ、緩さを歯がゆい思いで見ていることしかできなかった。我が子を「拉致される」という、親にしてみたら身を切られる思いで時を過ごされた横田さんの心情を思うと、実に不憫である。
 

 いわば「かどわかし」のようなことが、文明が発達した現代で起こる、という不条理さは到底理解しがたいことである。一国を預かる「政府」は国と国民の安寧と治安は最低守り切ってもらわないと、何のための「政府か?」と思わざるを得ない。
 

 北朝鮮だけでなく中国・ロシア・韓国などとの国交に対し、政府は毅然とした姿勢と態度で臨んで欲しいと願うのは決して私だけではないと思う。
 島国である日本は先に挙げた3国だけでなく、米国に対してもそれ以外の国々に対しても「日本国」という誇りと尊厳を持って交流をしてゆかなければ、自立した国とは到底いえないのではないか?と思う。

 

 第二次大戦が終わって70年以上の歳月が流れている。政府も教育機関も社会自体も「日本はどうあるべきか?国民にとって誇りある国とするには何を目指さなければならないか?」ということを機会あるごとに考え、実践に結び付けてゆくような国になって欲しい、と願うばかりである。