快晴、最高気温25度超という気象環境の下、第23回野辺山ウルトラマラソンが開催された。

 

野辺山のコースは前半約30キロにおよぶ八ヶ岳林道が続く。林道はだてかんばや白樺、栂、カラマツの樹々が左右に繁る清新でオゾンに溢れたコースだ。八ヶ岳の伏流水があちこちに溢れ出し清流で育まれた深緑の苔が圧巻だ。

林道は平均標高1900メートル。眼下には野辺山平ののどかに開けた高原野菜畑がランナー広がっている。

 

 

 

起伏に富んだ野辺山ウルトラマラソンのコースは小海・南北相木村・川上村を経て再び南牧村に戻る圧倒的スケールで構成されている。今回は約3300の健脚がこの難コースにチャレンジした。まだ完走率は確かめていないがおそらく60パーセント内外になったのではないか?

 

10回、20回の完走を果たしたランナーにはデカフォレスト、ユプシロンの称号が与えられるが今回も多くの達成者がいた。難コースだけに達成には値打ちがある。いつしかランナーの間では「野辺山を制する者はウルトラを制す」という言葉が語られるようになっている。

来年もまた新たなデカフォレスト、ユプシロンを目指してくるランナーが野辺山を訪れるだろう。走りごたえに報いるような大会の設えを改めて考えてみたいと思いを新たにした大会だった。