テニスのツアーファイナル準決勝、ジョコビッチVS錦織圭戦を観てしまった。

相手は世界ランキング1位。錦織はどうか?に注目が集まったが結果は1-6、6-3、0-6で錦織の負け。

簡単に第一セットを取られた時点ではフェデラーとの一戦を彷彿させたが、第2セットは錦織が一戦毎に進化している様子が、素人にもわかる戦い方をみせた。

その1つがファーストサービスだ。前戦では45%台だった成功確率が75%台に回復したこと、もうひとつはリターンのタイミングの早さだ。つまり錦織のリターンタイミングが早いため返しの体勢づくりが遅れてしまい、戦略的な打ち込みがジョコビッチにはできなくなっていたことである。精密な技術を持つ者ほど自分のロジックが崩れると脆くなる、をまさに地でゆくような第2セットだった。

ファイナルセット第1ゲームまでのジョコビッチは立て直しができないままだったので、錦織にとってはそのままの展開で押すことができたら、多分ファイナルセットを制することもできたはずだが、ここで錦織は幾つかのミスを犯してしまう。そのひとつはダブルフォルト。そしてリターンショット時のパッシングミスである。このいずれかがなければジョコビッチはまだ自分を立て直すことができずにいたのではなかったか?

経験不足の成せる業か?力不足だったのか・・・・?この錦織のもたつきを見逃さず自分を立て直したジョコビッチはさすがとしか言いようがない。しかし錦織は激しい勢いで進化しているので来年中にはグラントスラムの頂点に立つのもあるのではないだろうか?