企業間における構造問題を把握しなければ... | 岡山裕治オフィシャルブログ

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作家兼起業家の岡山裕治です。国際派作家として、アツイ気持ちを語っていきたい!!

今後とも、よろしくお願い致します( ^^) _U~~

最近、大手企業による倒産やAIJのような虚偽事件
などが多く見られるようになってきた。

ちょっと前では、オリンパス事件である。
なぜか、冴えないニュースばかりが流れる時代になってきた。

例えば、パナソニックとソニーの2012年3月期の赤字予想は
合計で1兆円になると見込まれている。

私が、従業員であるのであれば、すぐに口に出したくなるフレーズがある。
「俺って、この1年間で何の貢献をしてきのか?」と。

企業は、決して、赤字になるために働いているのではない。
しかし、結果を見れば、そうなっていたというのが実情なのだ。

1兆円と言えば、政府が東電に1兆円の公的資金を出すことを考えてしまう。
だから、東電は民間企業としてサバイブできるのだろうか?
いや、そんなに甘くない。

2月27日にエルピーダは、事実上倒産したが、
2009年に改正産業活力再生法の認定を受けて、政府から300億円の融資を受けた。
そして、結果はどうだったのか?

結局、3年も経たずに、エルピーダが倒産するせいで、
約280億円という負債を国民が負担することなったのである。
一体何のために、公的資金を出したのだろうか?

エルピーダの復活劇をテレビで見た時があったが
正直、見ていて悲しい気分になった。

内容自体は、もちろん、ポジティブに行っていたが、
それは日本人向けの番組であり、世界では評価させない内容だと感じた。

さらに、2月23日につぶやいていたが、
「エルピーダのCTOが語っていた。『技術開発ではサムソンと対等に戦っている』と。この発言こそ、日本の勘違いである。それよりも、現状で収益を上げるためには何を今すぐにすべきなのか?発想力に乏しいと感じた。技術があっても、量産できなければ収益は出ない。半導体事業の常識である。早く考え方を転換してもらいたい」

それから、わずか4日後に、倒産となってしまった。

よく考えてみてもらいたい。
倒産する前には、絶対に社内の中で議論されているはずだ。

それを知っておきながら、倒産前に強気の発言をする意図があるだろうか?
エルピーダの倒産のニュースを聞いて愕然とした。
そして、CTOの方の人間性を疑った。

いくら半導体事業と言えども、
競争相手が脱落するまで巨額の投資を続け、
生き残った者が利益を手にするという構図は崩れたのである。

だから、パナソニックとソニーは赤字になったのである。
なぜ、気が付かないのか?ということに私は逆に疑問である。

しかし、その一方で、GMやJALに見られるような
会社更生法の適応を申請した「負け組」と呼ばれていた企業の収益が目立ってきた。

一体なぜなのか?
それは、「引き算」と「足し算」とのバランスを本格的に見直したからだ。

第4部サバイバル(4)再生に奇策なし(ニッポンの企業力)
2012/02/29 日本経済新聞では、そのヒントが載っていた。

V字回復を呼び込んだ再建策の柱は
(1)国内外の不採算路線の廃止
(2)燃費効率の悪い「ジャンボ」全40機の退役
(3)3割の人員削減と賃金カット

ようは、破産前から行っていれば、
破産せずにして、退職者の年金問題を心配しなくても良かったのである。

副タイトルに「再生に奇策なし」とある。

もう一度、冷静に企業内の現状を把握、分析し、
合理的な決断を下すようにさえすればいいのではないか?

その最たる例が、韓国・中国企業である。
その結果、彼らはグローバル企業を数年で生み出してきた。
負けから、学んできて、そのノウハウを手に入れたのである。

さて、話を戻そう。
巨額の赤字が出た、倒産した後に企業内で変わること。
それは、社長の人事である。

しかし、ここで忘れてならない視点がある。

社長交代をすれば、企業の業績が上向きになるという
全く根拠のない神話から脱却する必要があるのだということを。







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