ごきげんよう!森澤勇司です!

 

今回は
「はじまり」をテーマにお届けします。

お仕事のヒントになれば幸いです。

 

一年の真ん中の大祓

夏越しの祓いと茅の輪の

ルーツをお届けします。

 

夏越の祓(なごしのはらい)

 

6月末日は夏越の祓

半年の締めくくりです。

 

はやいもんです。

 

月の暦では8月18日が

六月二十九日の晦日になります。

 

えっ

 

30日じゃないの???

 

旧暦は

30,29,30,29

と交互になります。

 

それで今年は閏4月

 

1月30日、2月29日、3月30日、4月30日、閏4月29日

5月30日、そして6月29日が最後の日です。

 

今のカレンダーでは明日の6月30日が

一年の半分のお祓いの日になっています。

 

御札を祀って大祓詞(おおはらいことば)は

神社のお祓いの時間にあわせて

うちで奏上いたします。

 

ブログ見てただいている方の健康も

あわせて祈念させていただきます!

 

 
 

人形も神社事に形は違いますね。

自分で作っても大丈夫です。

 

茅の輪のルーツ

夏越の祓といえば茅の輪くぐりです。
 
うちの近くの神社にも茅の輪が設置されてました。

 

 

この茅の輪のルーツは

備後風土記に掲載されてます。

 

 

 

 

お金持ちのお兄さんと

貧乏な弟が

います。

 

こに武塔の神がやってきて

泊めてくれと云う。

 

 

お金持ちのお兄さんは

泊めてあげない。

 

 

貧乏な弟は泊めてあげる。

 

武塔の神は貧乏な弟に

腰に小さい茅の輪を

つけておくように言うのです。

 

もともとは小さい輪っかです。

 

それをつけていた

貧乏な弟一家いがい

お金持ちのお兄さんの家族も

皆殺しになってしまうという

伝説です。

 

 

このときに武塔の神は

スサノウの神と名乗ったそうです。

 

そのあとスサノウ神がもうけた

8人の子が八王子の名前の由来になっています。

 

神話は土地の伝説と

つながって面白いですね。

 

 

 

 

 

 

 

この8人の子どもは

トホカミエヒタメ

 

一文字の名前なのか

頭文字なのかは諸説あります。

 

 

 

ご興味ある方は

『ホツマツタヱ』もおすすめです。

 

 

 

 

それがなんで大きな輪っかになったかは

諸説あります。

 

大きい方が効き目がありそうですね!

 

 

能の「水無月祓」では笹の先に小さな茅の輪を

つけてその下をくぐるという表現になっています。

 

夏越の祓のルーツ

 

台本の中にも水無月祓の和歌が組み込まれています。

 

水無月の夏越の祓する人は

 千歳の命延ぶというなり

 

 

image

 

神事のルーツは何通りも話がある物です。

 

この能「水無月祓」にも夏越の祓のルーツが

語られています。

 

 

天照大神が御孫ニニギ尊を

地上に送ったとき(天孫降臨)

 

土地の荒ぶる神が夏のハエのように

騒がしかった。

 

それを

大国主の息子、事代主が

和め祓いした。←話し合いと追い払い

 

「和め祓い」したのが

「夏越しの祓い」の起こりだと

能「水無月祓」では語っています。

 

劇中の語りですから

歴史的な証明は分かりませんが

茅の輪と夏越しの祓いは

別のルーツが一緒になってきたのでしょう。

 

 

より強力に

パワーアップですね!

 

 

大祓詞(おおはらいことば)の中身

この夏越しの祓いと大晦日に奏上するのが

「大祓詞」です。

 

一節には天岩戸から続いているとも伝わっています。

 

日本書紀にも全文ではなく登場しますから

かなり古くからあったようです。

 

 

本居宣長先生も解説をつけています。

 


 
 
現在、奏上されている「大祓詞」は
天つ罪、国つ罪の中身が全部カットされています。
 
けっけうすごい内容ですね。

私はこちらも奏上させていただいてます。
 
最後になりましたが大神神社の大祓の儀です。

 

 

ひらがなにした

大祓詞を掲載しておきます。

ご家族の方と

この機会に「夏越しの祓」

初チャレンジもおすすめです。

 

 

祓詞

 

かけまくも
かしこき
いざなぎのおおかみ
つくしの、ひむかの、たちばなの、
おどの、あはぎはらに、
みそぎはらえたまいしときに、
なりませる、はらえどのおおかみたち、

もろもろのまがごと、
つみけがれ、あらんをば、
はらえたまえ、きよめたまえと、
もうすことのよしを、

あまつかみ、くにつかみ、
やおよろずのかみたちともに、

きこしめせと、かしこみ、かしこみ、もまおす。

 

大祓詞


たかまのはらに、
神ずまります、

すめらがむつ、かむろぎ、
かむろみのみこともちて、

やおよろずの、かみたちを、
かみつどえに、つどえたまい、

かむ、はかりに、はかりたまいて、


あがすめみまの、みことは、
とよあしわらの、みずほのくにを、
やすくにと、たいらけく、しろしめせと、
ことよさしまつりき  


かくよさしまつりし、くぬちに、
あらぶるかみたちをば、
かむとわしに、とわしたまい、

かむはらえに、はらいたまいて、


ことといし、いわねきねたち、
草のかきはをも事やめて、

あまのイワクラはなち、

あまのやえぐもを、
いずのちわきにちわきて、
あまくだしよさしまつりき

かくよさしまつりし、
よものくになかと、

おおやまとひだかみのくにを、
やすくにとさだめまつりて、

したついわねに、
みやばしら、ふとしきたて、


たかまのはらに、
ちぎたかしりて、

すめみまのみことの、
みずのみあらか、
つかえまつりて、

あまのみかげ、
ひのみかげと、
かくりまして、

やすくにと、
たいらけく、
しろしめさむくぬちに、
なりいでんむ、
あまのますひとらが、
あやまちおかしけむ、
くさぐさのつみごとは、


あまつつみとは、

あはなち、
みぞうめ、
ひはなち、
しきまき、
くしざし、
いきはぎ、
さかはぎ、
くそへ、
ここだくのつみを、
あまつつみとのりわけて


くにつつみとは、

いきはだたち、
しにはだたち、
しらひと、
こくみ、
おのがはは、おかせるつみ、
おのがこ、おかせるつみ、
ははと、こと、おかせるつみ、
こと、ははと、おかせるつみ、
けもの、おかせるつみ、
はう、むしのわざわい、
たかつかみのわざわい、
たかつとりのわざわい、
けもの、とおし、
まじもの、せるつみ、

ここだくのつみいでむ、


かくいでば、
あまつみやごともちて、

あまつかなぎを、
もとうちきり、

すえうちたちて、
ちくらのおきくらに、
おきたらわして、

あまつすがそを、
もとかりたち、

すえかりきりて、
やはりにとりさきて、

あまつのりとの、
ふとのりとごとをのれ、

かくのらば

あまつかみは、
あまのいわとを、
おしひらきて、

あまのやえぐもを、
いずのちわきに、
ちわきて、きこしめさむ、

くにつかみは、
たかやまのすえ、

ひきやまのすえに、
のぼりまして、

たかやまのいぼり、
ひきやまのいぼりを、
かきわけて、きこしめさむ。


かくきこしめしてば、
つみというつみはあらじと、

しなどのかぜの、
あまのやえぐもを、
ふきはなつことのごとく、


あしたのみぎり、
いうべのみぎりを、
あさかぜ、ゆうかぜの、
ふきはろう、ことのごとく、

おおつべにおる、おおふねを、

へ、ときはなち、
とも、ときはなちて、
おおうなばらに、
おしはなつ、ことのごとく、

おちかたの、
しげきがもとを、
やきがまの、とがまもちて、
うちはろう、ことのごとく、


のこるつみは、あらじと、
はらえたまい、きよめたもうことを、
たかやまのすえ、
ひきやまのすえより、
さくなだりにおち、

たぎつはやかわのせにます、
せおりつひめと、いうかみ、

おおうなばらに、
もちいでなむ、

かく、もちいでいなば、

あらしおの、しおのやおじの、
やしおじの、
しおの、やおあいにます、
はやあきつひめというかみ、
もち、かがのみてむ、

かくかがのみてば、
いぶきどにます、
いぶきどぬしというかみ、

ねのくに、そこのくにに、
いぶきはなちてむ、

かく、いぶき、はなちてば、
ねのくに、そこのくににます、
はやさすらひめというかみ、
もち、さすらい、うしないてむ、



かくさすらい、
うしないてば、
つみという、
つみはあらじと、

はらえたまい、
きよめたもうことを、


あまつかみ、
くにつかみ、
やお、よろずの
かみたちともに、
きこしめせと、もうす



三輪明神拝詞
 

かけまくも、かしこき、
おおみわの、おおかみの、ひろまえに、
かしこみ、かしこみ、もおさく、

おおかみの、たかき、とおとき、おおみいつによりて、
すめらみことの、おおみよを、

いかしみよの、
たらしみよに、
まもりまつり、
さきはえまつりたまい、

あめのしたひらけく、くぬちやすけく、

まもりたまい、めぐみたまいて、

われらがやぬち、おだいに、
なりわい、ゆるむことなく、おこたることなく、

いやすすめに、すすましめたまい、
うみのこの、やそつづき、
いやとおながに、たちさかえしめたまえと、
かしこみ、かしこみ、もうす。
 

唱詞
 

さきみたま、
くしみたま、
まもりたまえ、
さきはえたまえ。

さきみたま、
くしみたま、
まもりたまえ、
さきはえたまえ。


さきみたま、
くしみたま、
まもりたまえ、
さきはえたまえ。

 
 
 
 
 
 
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