ごきげんよう!ゆうぽんです!

 

 

今回は
「相違点」をテーマにお届けします。

お仕事のヒントになれば幸いです。

 

 

7月セルリアンタワーの公演も中止になってしまいました。

 

ま、いまはそんなじきですね。

 

7月の公演は源氏物語から「半蔀」でした。

 

 

この「半蔀」は流儀によって「はしとみ」「はじとみ」

読み方が違います。

 

 

原典が難しそうという方は「あさきゆめみし」も

おすすめです。

 

 

 

 

1巻目にこと「半蔀」の場面があります。

 

夕顔の花を扇に載せて持っていく所は

能の中にも思い出として語られます。

 

 

 

惟光を招き寄せ

あの花、折れとのたまえば

 

白き扇の

つま、いとう焦がしたりしに

この花を折りて

参らする

       

     「半蔀」より

 

 

漫画ってとってもいいですね。

 

この夕顔の花はなよなよした

柔らかい花

 

これが

夕顔の咲いている家に

すんでいる女性のイメージとかぶります。

 

直接、手にもつとクタッと

なってしまうので

 

惟光は扇にのせて

運んでいくんです。

 

 

能楽「半蔀」は

惟光も光源氏も

登場しません。

 

お坊さんと夕顔の霊、地元の人

登場人物は3名です。

 

この「半蔀」は五流させていただいた

数少ない曲の1つです。

 

 

1つの曲でシテ方だけでも

5種類の台本があります。

 

分家やワキ方、もいれたら

更に種類が増えます。

 

相違点の少ない物もあれば

大幅に違う物もあります。

 

 

同じ曲でも毎回、緊張感がありますね。

 

セルリアンタワーでの公演は

喜多流、同じ月に宝生流

 

昨年は、金春流、金剛流、観世流

五流通しても源氏物語「夕顔」は人気です。

 

 
この後半の夕顔の霊が登場するところは
流儀で違う登場の仕方をします。
 
これは台本には詳しく書いてない
囃子方の習いです。
 
同じ所と、違うところ
 
シテ方5流、ワキ方3流、笛3流、小鼓4流、大鼓5流、
この曲は太鼓が無く、狂言2流
 
ざっと5×3×4×5×2=これで
600通りの組合わせが出来ます。
 
舞も何パターンが演出があります。
それぞれの演出や流儀特有の手組み
全く同じ流儀の組合せを探すのは
結構大変です。
 
私は20歳から始めたので
最初のうちはだいぶ混乱しました。
 
私は小鼓なので経験する組合せのパターンは
150通り
 
完全分業の能楽ならではの
保存の仕方ですね。
 
150通りのスコア附を一曲ごと
時代ごとに管理していたら膨大な数です。
 
なんとなく同じように見えて
何か違う。
 
 
分解してみると
数種類の掛算という発想は
こんな能楽の仕組みから影響されています。
 
 
複雑そうに感じる物も分解してみると
数種の組合せということもありますね。
 
本も
知っている文字の組合せで
知らない情報ができあがる。
 
知っていることで
知らないことができあがる
 
能楽に造詣の深い
剣豪 宮本武蔵も「五輪書」の中で
柱や梁にならない木材も
クサビにすれば役立つと語っています。
 
 
落ち込むときもありますが
生きていれば
何か役に立つ
そう信じて
進んでいきます。
 
 
天命のアクションプラン
何かの役に立っていると信じてみる
 
 
 
 
いつも最後まで読んでいただき
有り難うございます!
 
またお目にかかりましょう!!!
 
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