野球をやったことがある人でキャッチボールをしたことがない人はまずいないでしょう。
野球の中でも基本中の基本動作はボールを投げる、ボールを捕る、バットを振るの3つです。
野球経験者であれば学生時代にこうした動作を繰り返し、意識しなくても体がきちんと動いてくれていたことでしょう。
しかし、こうした動作を久しくしていない状態で長くいると、久々にやったときに自分の思い通りにならないことがあります。
頭では動きのイメージができているのに体がついてこない、うまく反応してくれないなど。。
自分は野球経験者だったので野球で例えましたが、ほかのものでも同じことが言えるでしょう。
思ったよりも走れなくなっている、泳げなくなっている、頭の回転が鈍くなってしまっているなどの事例もあり得ます。
こうした事例に共通して言えるのは、「現状維持は努力なくしてできない」ということです。
本来であれば、一定の能力から向上していないのだから過去と同様の能力があってしかるべきと思われるかもしれません。
しかし、残念ながら時間の経過とともに自分たちの能力は徐々に逓減していきます。
結果として、数年ぶりに体を動かしたら思っていた動きができない、という憂き目に遭うことになります。
したがって、今何かしらの能力を高めたいと思っている人は、高める以前に適切な休み方もあらかじめ考えるといいかもしれません。
ずっと能力を成長させ続けられる人は珍しいのではないでしょうか。
自分には無理です。涙
多くの場合、一定程度までは順調に成長し、プラトーの段階に突入することが多いでしょう。
プラトーとはいくらもがいてももがいても変化がない、いわば停滞期です。
そうした時期に現状維持でも肯定的に捉えられないと頑張っているのにダメだ、と心が折れ、次の成長を迎える前に再度逓減してしまうことになりかねません。
ですので、現状維持は努力してできるものだという風に捉え、停滞期には現状維持ができていることがありがたいと思うのも一つではないでしょうか。
自分の体の反応が落ちて、以前と比べると能力が落ちたことを感じたため、現状維持に取り組んで学んだことでした。