尊敬する経営者の音源を聴いていると繰り返し出てくるフレーズ。

それが、「現状の棚上げ」です。

目標設定をする上でネックとなるのは「今〜だからできない」「お金ないから〜できない」という理由づけ。

高い目標を設定しようと思えば思うほど現状との乖離があるためそうした理由が容易に浮かびます。

そうした理由から逃れるには、「現状の棚上げ」が重要になるとのこと。

 

正直、その通りだと思います。

自分は現状を踏まえて将来を考えると赤面して爆死しかねないような目標をいくつも持っています。

年収に関する目標など、今の状況から考えると荒唐無稽そのもの。

人に向けて発することなど憚られるレベルです。

 

しかし、現状を棚上げして目標を立ててみると気づくことがあります。

それは、ほんの一瞬でも現状から離れて目標とする世界へ意識が向かうことです。

自分で言えば、年収目標を達成した自分の生活やその時の感情が一瞬浮かぶことがあります。

その後銀行の残高を見て我に返るのですが。笑

しかし、その一瞬浮かんだ感覚は重要だと思います。

現状の延長線上に目標を立てていればこうした思いを感じるのは難しいでしょう。

というのは、先に述べたように現状の延長線上からは考えもつかない爆死レベルの目標だからです。

しかし、一旦現状を棚上げするとこうした目標を立てるのも容易です。

そして、その目標を立てると自ずと意識がそちらに向かわざるを得ません。

結果、目標に近づくための方法論を真剣に考えるようになるのだと思います。

 

そうした意味で、経営者は「現状の棚上げ」というワードを使っているのかな、と解釈しました。

現実逃避としてではなく、目標に向かうための第一歩として現状の棚上げを積極的にすることはいいことだと感じています。