感謝を込めて | 別所ユージの日記「タテガミトラベラー」

感謝を込めて

舞台「草莽崛起」無事全公演終演致しました。
ご来場皆様、誠にありがとうございました。

思い起こせば1年ほど前に劇団主催小林さんからこの舞台のオファーを頂きました。
時代劇を主演で、主題歌もということで本当に楽しみにしていました。
ただ果たして自分がどこまで出来るのは不安もありました。

でもいざ入ってみれば本当にキャストのみんなに助けられて
着物の羽織り方、帯の結び方一つからみんなが教えてくれて、
振った事のない刀のさばき方も伝授してくれ、殺陣シーンも盛り上がるように
振付けてしてもらいました。
一つ一つすべてのシーンに思い出があります。

ただ五郎という役を演じる中でのキャラクター設定、弱さ、情けなさ、心の葛藤を
どう表現すべきかと相当悩んだのも事実でした。

そして紡ぎ出した答えは
「信じた仲間の夢と同じ夢を見る」

これは一見他人に便乗したようにも思えることかもしれないですが
得てして夢の始まりとはそんなものかも知れません。

どこにでもいそうな平凡な青年が時代の流れの中に巻き込まれながら
それでも友を信じて夢を託し合う。
結果よりも共に過ごしたその時間こそが紛れもない夢の姿だと。

そして曲が生まれました。
「聞け、消えた風の音を」


あったかい座組で稽古がすっごい楽しみで毎日通ってました。
台詞きっかけやら、殺陣やら、表情が見えるように動いてくれたりとか
本当にみんなの助けがなければ演じることが出来ない舞台でした。
本当に、本当に感謝してます。ありがとう。
出会えてよかった。
幸せ者でした。

そして観ていただいた皆様に何か一つでも想いを、感動を渡せていたのなら幸せです。

ご来場皆様、遠方から応援してくれた皆様、スタッフ様、メイク様、キャストのみんな
本当にありがとうございました。



始まりがあれば終わりがある。
それは到着なのか、はたまた旅立ちなのか。
どちらにせよ前に進むにあたり心得なければいけないことがある。

それは忘れないこと。
いつかまた。
soumou