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箱根 九頭龍神社からTeamスサノオで~す☆

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スサノオと瀬織津姫を巡る旅』。

※これまで掲載済みの話はこちら☆

※イラスト from 瑠璃の星☆ミさん

 

 

 

 

持統「聞きたくない、聞きたくない…。

 

その名前は聞きたくない…。

 

 

祟り…、祟り…が…、

 

ニギハヤヒの祟りが…」

前回の話の最後に、

 

瀬織津姫とニギハヤヒを封印したと言われている、

 

『女帝』持統天皇の、

 

嘆きの声を受けて、

 

 

 

僕の心は固まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『まずは謎多き神、

 

ニギハヤヒの正体に迫る』

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、

 

そのために出来ることとは…?

 

 

 

 

 

 

 

 

持統天皇は、

 

『ニギハヤヒの祟り』という、

 

言葉を発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉を受けて、

 

歴史をもう一度調べ直してみて、

 

驚いた。

 

 

 

 

 

 

瀬織津姫とニギハヤヒの封印を

 

実行したと言われている、

 

 

持統天皇の夫であり、

 

先代の天武天皇、



そしてその後を継いだ、


持統天皇。

 

 

 

 

 

 

その晩年は、

 

未曽有の天変地異が連続していたと、

 

 

古事記と並ぶもう一つの日本神話、

 

『日本書紀』にはそう記されている。

そこに書かれている天変地異や不吉な出来事を

 

ザッと述べるだけで、

 

 

島がもう一つ出来上がるほどの大地震に大津波、

 

 

7つの星が東北の方向に落下し、

 

その二日後に雨のように隕石が地上に落下、

 

 

四本足の鶏の発見や十二本の角を持つ不気味な子牛の誕生、

 

大量の灰が空から降ってきて、信濃国の草木が全滅。

 

 

そして天武天皇の後を継ぐはずだった、

 

息子 草壁皇子が即位目前にして病死…。

 

 

やむなく天武天皇の妻であった、

 

持統天皇が後を継いだものの、

 

 

そのまた後を継いだ、

 

孫の文武天皇はわずか24歳で死去…。

 

 

 

 

 

 

 

 

最早何者かの『祟り』としか、

 

言いようのない物事の連続だったという。

 

 

それが持統天皇の言う、

 

『ニギハヤヒの祟り』だったのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなことを思っていると…?

あ「どうも」

 

 

 

 

 

 

ス「何をキモい顔して、

 

難しい顔してんねん」

 

 

 

 

 

 

あ「瀬織津姫さんと、

 

ニギハヤヒさんの正体が分からなくて、

 

四苦八苦してましてね…

あ「それは『ピクニック』や

 
なんで瀬織津姫さんとニギハヤヒさんの正体がわからなくて、
 
ピクニックすんねん。
 
ワシは愉快か。

 

 

そんな風に楽しく旅がしたいもんや」

 

 

 

 

 

 

ス「なんや?

 

お前はこの『瀬織津姫を巡る旅』が、

 

楽しくないってか?」

 

 

 

 

 

 

あ「いや、そりゃ楽しいことは楽しいですよ。

 

 

それにしてもドンドン話が大きくなってきて、

 

プレッシャーが…

あ「それは『ドラッカー』や。

 

 

まぁ今はこのホノボノした時間が、

 

癒しですわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

ス「それはそれとしてや、

 

お前、これからどないすんねん?」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「どないする、とは?」

 

 

 

 

 

 

ス「この旅や。

 

どこを目指していくねん?」

 

 

 

 

 

 

あ「ん~…。

 

瀬織津姫さんのことを知ろうにも、

 

 

今はまずニギハヤヒさんの

 

正体を知らないことには、

 

前に進まないと思っています。

 

 

でもそれには、

 

どうしたらいいのか…」

 

 

 

 

 

 

ス「あいつに聞いたらええがな」

 

 

 

 

 

 

あ「あいつ?」

 

 

 

 

 

 

ス「ニギハヤヒの弟や」

あ「あー!!天孫ニニギさん!!

 

 

確かに!箱根神社に行ったとき、

 

ニギハヤヒさんのこと、

 

『兄ちゃん』って言ってた!!

 

 

何か教えてくれるかも!!」

 

 

 

 

 

 

 

…。

……。

………。

…………。

 

 

 

 

 

 

 

そうして僕らは一路、

 

車に飛び乗り約1時間半。

(東京からは結構近いのよ)

 

大雨の中、

 

ニニギさんのいる箱根神社へ。

ペコリ、ペコリ、パンパン、ペコリ。

(本殿にて二礼二拍手一礼)

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、

 

そこに…?

 

 

 

 

 

 

 

 

ニニギ「やっほ~!!イエー!!ラブ&&ピース!!」

天孫ニニギさんが現れた。

 

 

 

 

あ「ニニギさん、こんにちは」

 

 

 

 

ス「相変わらずチャラいの、お前は」

 

 

 

 

ニニギ「誰がチャラいだ。僕は天孫だぞ。

 

 

それよりもどうしたの?

 

いつもよりも湿気た顔して」

 

 

 

 

あ「誰が『シケメン』や。

 

単刀直入に言います。

 

 

ニニギさんのお兄さんである、

 

ニギハヤヒさんの正体がわからなくて、

 

苦労しています」

 

 

 

 

 

 

ニニギ「そうなの?

 

でも残念、僕も会ったことないんだよね」

 

 

 

 

あ「マジかよ(ガクッ)」

 

 

 

 

 

 

 

 

ニニギ「だって僕が産まれるより前にこの地に、

 

天孫降臨しちゃったから」

 

 

 

 

 

 

 

 

あ「それいくつかの神話で見た気がするんですけど、

 

本当なんですか?」

 

 

 

 

 

 

ニニギ「うん。

 

まぁ古事記には書かれていなくても、

 

他の神話には書かれていたりするね。

 

 

そういうことがあるから、

 

兄ちゃん(ニギハヤヒ)のことを知りたいのなら、

 

ちゃんと、

 

古事記以外の神話も読み込んでみな。

 

 

その書かれている中身の全てが正しくはなくても、

 

一つ一つの神話の中の物語や

 

言葉の断片を拾い上げて比較してみると、

 

意外に真実が隠されていたりするから(ドヤッ!!)

ニニギ「その画像を使うんじゃない!!」

 
 
 
 
あ「…一つ一つの神話の中の物語や、

 

言葉の断片を比較する…。

 

 

……なるほど!!

 

ありがとう!ニニギさん!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

…天孫ニニギさんのその言葉に従い、

 

家に帰って早速、

 

 

これまで読んできた神話の中で、

 

ニギハヤヒという神が天孫降臨をして登場するという、

 

主な神話の特筆すべき部分を比較しながら、

 

 

視点を変えて読み比べてみた。

 

 

 

 

 

 

(※ここから少しだけ、話がややこしくなるかもしれません。

 

極力、分かりやすくお伝え出来るように頑張ります)

 

 

 

 

 

 

まずは、『古事記』。

 

以前も述べたが、

 

ここではニギハヤヒが天孫降臨をしたという記述はないが、

 

『邇藝速日命』という神名で、

 

 

初代神武天皇が東征(日向の地を発ち、大和を征服して橿原宮で即位した出来事)において、

  

宿敵ナガスネヒコとの最終決戦に勝った後に、

 

 

天から持ってきた宝物を神武天皇に捧げ、

 

その軍門に下った神として登場する。

 

 

 

 

 

 

そして、『日本書紀』。

ここではニギハヤヒは『饒速日命』という神名で、

 

アメノオシホミミ(アマテラスの息子であり、ニニギの父)の子として、

 

神武東征より前に天磐船に乗って、

 

河内国(今の大阪府)に降臨した神だと言う。

 

 

その後の顛末は、

 

古事記とほぼ同じ。

 

 

 

 

 

 

 

そしてもう一つ。

 

『先代旧事本紀』という神話では…、

あ「……スッさん」





ス「ハイ」




あ「邪魔や」







ス「ハイ、スイマセン…」
 
 
 
 
 
 
…気を取り直して、
 
 
 
 
 
 

 

『先代旧事本紀』という神話の中では、

 

 

ニギハヤヒは『天照國照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてる くにてるひこ あまのほあかり くしたま にぎはやひ の みこと)』という、

 

とんでもなく長い神名で、

 

 

日本書紀同様に天磐舟に乗って、

 

32柱の神を始め、

 

多くの随神を伴って、

 

河内国に降臨したという。

 

 

 

 

 

 

 

 

…ハッキリ言って、

 

これだけでは意味がサッパリ分からないが、

 


こうして比較して見てみると、

 

一つだけ心に引っ掛かるワードがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

それはこの『先代旧事本紀』に記載されている、

 

 

ニギハヤヒの神名、

 

『天照國照彦天火明櫛玉饒速日尊(あまてる くにてるひこ あまのほあかり くしたま にぎはやひ の みこと)』の、

 

 

『天照』という部分。

読み方は『あまてる』でも、

 

漢字は、『天照(アマテラス)』と同じである。

 

 

 

 

 

 

これは一体、

 

なにを意味しているのか?

そして同時にこの時、

 

先日色んな神話を読み込んでいた時に読んでいた、

 

もう一つの神話のことを思い出した。

 

 

 

 

 

 

その名は、

 

『ホツマツタエ』。

古事記・日本書紀の原典となった書物と言われているが、

 

 

 

 

 

 

そこでは女神ではない、

 

『天照(アマテル)神』という男神が、

 

登場する神話が描かれている。

 

 

 

 

 

 

そしてそのホツマツタエに登場する、

 

『天照(アマテル)神』の妻の名が…、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『瀬織津姫』。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニニギさんの言葉通り、

 

 

それぞれの神話の中身すべてが、

 

正しいものではなくとも、

 

 

 

 

 

 

一つ一つの言葉や物語の、

 

断片を繋ぎ合わせて、

 

 

辿ってみると、

 

見えてくるものがある。

 

 

 

 

 

 

 

そう。

 

 

次に僕は、

 

このもう一柱の、

 

『天照』の存在を探す旅に出る。

 

 

 

 

 

 

 

きっとそれが、



謎多き神『ニギハヤヒ』、

 

そして『瀬織津姫』という、

 

存在の正体に、

 

繋がっていくはずだから。

 

 

 

 

 

 

 

確信と共に、

 

謎に包まれ続けた分厚い雲間に、

 

 

『天照』という言葉の、

 

一筋の光が射して、

いよいよ、膠着していた物語が動き出す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『スサノオと瀬織津姫を巡る旅』の、

 

新章が始まる。

※イラスト from 瑠璃の星☆ミさん

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