しばらく、長文の本が読めなかった。小説が読みかけのまま、どんどん溜まっていく。糸井重里さんとか、谷川俊太郎さんとか、松浦弥太郎さんの本は、本というよりもお守りのように持ち歩いたり、ベッドにあって毎日開いて、言葉から栄養をもらうんだけれど、長文の小説が苦手になってしまってた。読みたい本はたくさんあるし、昔はとても好きだったのに。
だけどここ最近、読めるようになってきている。少しずつ。面白い映画を見たのがきっかけかもしれない。昔夢中になった作家さんの物語を読んだりね。そんな中で感じたのは、本ってすごい。文字だけで物語を伝えるんだもの。
わたしは曲をひとつの物語だと思って、絵本にできるように作ることが多いけど、そこには音があってメロディーがある。だけど、本は文字だけだ。作家さんはすごいなぁ。わたしは文字だけは結構苦手です。はなしたいことは沢山あるけれど、伝えたいことはそんなになくて、伝えたいことはこれくらいあるんだけど、伝わることなんてその中のひとにぎりだけだなぁって、さいきん考えてしまう。
伝えたいことの中にも
伝えなくていいことがあったりね。
そんなのと毎日葛藤しているわけです。
うまく心を文字で伝えられない。
歌にするのは少しだけ得意なんだけど。
だけどこの時代、
ちゃんと文字で伝えられるように
ならなきゃあかんのかもしれないなぁ。
と。
いまの仕事は結構役に立っている。
1日に何十人もの人とのやりとりをする。
情報を伝えるには文字がわかりやすいけど、
気持ちを伝えるには声や表情が
つよいのになぁと感じる。
作家さんはすごいなぁ。
文字っていう情報だけで、
物語を伝えられて
そこに心まで宿っているようで、
感動したり、泣いたり、笑ったり、
魂抜き取られたようになったりする。
まだまだ程遠いなぁ、わたしは。。
明日は2回目のOto会。
まえだゆりなのマンスリーライブ!
前回は、たくさん歌を歌いました。
みんなでつくる曲もやりました。
今回は物語を考えて、90分間を描きます。
そして、最後に即興の曲
みなさんのお気持ちから
最後のエンドロールを飾ります。
わたしは、歌で物語を届けよう。
先日苫小牧でご一緒した阿部浩二さんに、



