無事、卒論を先ほど
提出させていただきましたm(_ _)m
今回の卒業論文の内容は
フィリピンに一昨年行った時に感じた、
『わたしになにか出来ることはないかな~』
から始まりました。
フィリピンの首都マニラで
路上に座り込みシンナーをすってる子どもたち
栄養失調でおなかがぽっこりしているちびっこ
着るものもなくて真っ裸なちびっこ
それでもみんな笑顔できらっきらしてた。
こんなに輝いてる子どもたちが
こんなに危ない場所で暮らしていて
食べるものも十分にない、
その空腹を紛らわすために
シンナーを吸ってごまかしている。
それが危ないことだと知らない。
知れない。
学校もちゃんと通える子は少なくて
小学校でさえも
中退してしまう人がたくさんいる。
まともな仕事につけない。
少ない稼ぎの中でなんとか暮らしていくか、
犯罪に手を染めてしまう子どももいる。
そんな問題を抱えながらも
精一杯今を生きてるひとが、こどもが
たくさんいました。
ストリートチルドレンの子どもを
保護しているICANさんという団体に
訪問したとき。
ひとり近寄ってきてくれた
8歳くらいの男の子がいて、
ずっと近くにいて、話しかけてくれて。
ずっと元気にしてたのに、
最後お別れする時に、
またね、って言ったら、
真剣な顔で、ぎゅっとハグしてくれて
なんかあの瞬間のことが
いまだにずっと忘れられなくて
言葉にできないんだけれど、
すごく
たくさんのもの もらったのです。
それからできた曲が、
さん。ってアルバムにいれた
幸せのたねって曲なんだけれども。
大学の国際協力実習で
2015年の8月~9月にかけて
フィリピンに11日間滞在した経験が
とても自分の世界を広げてくれました。
もっと見たり、知りたいことが
たくさんあると思ったし、
わたしに出来ることはないのかなぁ。と
そこで、去年のこの時期から本格的に
このプロジェクトに関して卒論にしようと
動き出しました。
自分に出来ることと言ったら
音楽しかないなぁ。
音楽の力で、なにかできないかなぁと
たくさん考えて。
今回、
東京のうたうたいハヴケイスケさんに
つないでいただき、
WORLD FESTIVAL Inc.の近藤さんと
共同プロジェクトを
やってもらえるようになった。
フィリピンの子どもたちと一緒に
楽曲制作のプロジェクトを通して、
子どもたちが自分たちの力で
貧困から抜け出したり、
自分の可能性に気がついて
自分の足で進んでいけるような
そんなきっかけになる
プロジェクトにしよう!
そして作った曲を世界に発信して
さらなる自信や達成感を感じたり、
世界とつながることのできる
プロジェクトにしよう!
そんな思いで、
プロジェクトが進んでいきました。
去年の9月にフィリピンセブ島の
セブンスピリットという団体に協力してもらい
子どもたちと実質6日間で
ぎゅっと曲作り。
その中で一緒に頑張った子どもたち。
普段みんなはこのスタジオで、
音楽を学んでいる子どもたちで、
本当に音楽が好きな子どもたちで、
キラキラしていました。
みんなで曲を作りましょう!って言った時
ぎゅって興味を持ってくれて、
みんな夢中になってがんばってくれた。
歌詞を考えたり、
メロディーを考えたり、
スラムに行ってイメージをふくらませたり
子どもたちに意見をまとめてもらったり。
それから、曲をがっとまとめて
セブから帰ってきて
いちばん感じたことは、
何かをしたい!と思って言った自分が
たくさんの人のパワーをいただいて、
たくさんの経験をさせてもらって、
自分の無力さを沢山感じた。
そしてやっぱり音楽って
すごいなぁって思った。
素敵な曲をみんなでつくった、
それだけで本当はいいのかもしれない。
論文にする必要なんてないかもしれない。
そんなことも思ったりした。
一緒に過ごしていて子どもたちが
何か足りないようにしていることは
そうそう見えなかった。
むしろセブのみんなの方がイキイキしていた。
だけど、
今回セブにいる間にあった、
みんなの友達の死が、
やっぱり、このままじゃいけないなぁって
おもうきっかけになりました。
プロジェクト2日目に、
セブンスピリットのメンバーの女の子が
亡くなったこと。
その子は白血病だったけれど、
白血病だっていうことを
高額な治療費のこと気にして
親に話せないまま
亡くなってしまった。
12歳の女の子。
お葬式も一緒に行かせてもらったり、
子どもたちがお葬式で演奏してるのを見て、
いつ、この子どもたちが
同じ状況になってもおかしくないのだ、
と思った。
病気になったときに、
家族のこと、お金のことを
気にして言えない。
そんな経験がなかったわたしは、
ただ生まれた場所がそういう環境だっただけで
そうじゃない場所もたくさんあること、
はじめて、体験として知った。
さいごの日に、
その女の子のたましいが
スタジオにやって来て、
話しかけてくれたことも、
絶対に忘れられない。
みんなで歌って欲しいって、お願いされて
みんなで最後に歌ったこの曲
その女の子を見送ったこの曲。
信じられないけど本当だった。
あともうひとつ、
どうにかしたいと思ったこと。
セブンスピリットの子どもたちは
日本で演奏会をすることを目標としてて
クラウドファンディングが成功して
今年の4月に日本に
子どもたちがやってくるんだけど、
なかには戸籍がない子どももいたり
ちゃんと手続きの申請が通らず
パスポートがもらえなかったりで
日本に来れない子どももいる。
仲間が日本に行ってる間、
セブにお留守番。
その子はなんにも悪くないのに
悲しいし悔しい。
あんなに元気に笑顔で
暮らしてるみんなでも、
そういう問題がたくさんある。
だから、やっぱり、
どうにかしたいって気持ちは
持ち続けようって思ったし、
このプロジェクトが少しでも
子どもたちのパワーになってほしいと思った。
東京でわたしの歌入れのための
レコーディングしてもらったり、
WORLD FESTIVAL Labelで
動いていただいて
素晴らしい作品になったり、
本当にまもなくリリースになったり。
わたしも卒論、がんばらなきゃと
おもっていた。
でも、音楽、バイト、大学と
日々をぐるぐる休むまなく生きてたわたしは
まとめる作業を後回しにしてしまった。
題材はもうプロジェクト終わった時点で
あったから書き始められたし、
そのあとセブンスピリットにお願いをして
アンケート調査をしていただいて、
題材は揃っていたのにも関わらず。
余裕が無いままに、
卒論はスローに進みながら
日々は過ぎてしまった。
そして、最近になって、あわてて、
本格的に論文にする作業をした。
ほんとはバイトしてる場合でもなかったし、
音楽も12月くらいからおやすみしなきゃ
いけなかったんだけれど、
これからの生活のため、
これからの音楽のため、
優先してしまっていました。
最終的に、
ギリギリまで先生に見てもらって
なんとか形にして提出できたけど、
本当に卒業できないのではないかの危機でした。
自業自得だけど
とてもきつかった
精神的にやられた。
本当に自業自得でした。
みんなのこと思いだしたら、
やっぱりちゃんとやりたいとシャキッとした。
わたしも、もう1度セブにいって、
ちゃんとありがとうを伝えて、
曲を届けて、
一緒に歌ってこようと思う。
今回のブログは
卒論ではかけなかった、
作業や結果の部分よりも
自分の思いをかきました。
本当にやれてよかったな。
一緒に動いてくれて主導してくれた
WORLD FESTIVALの
近藤さん
中澤さん
シュンさん
セブンスピリットで受け入れてくれた
田中さん
永田さん
ノブさん
インターンのみなさんや
スタッフの皆さん
ジュナリン
こどもたち
沢山迷惑かけたけど最後まで指導してくれた
松田先生
心配してくれたり、応援してくれた、
友達や先輩や後輩や、お客さんも
大学に通わせてくれた
お父さん、お母さん
たくさんの人へ
ありがとうございました!
卒論は終わったけど、
プロジェクトは続いていくし、
これからのまえだの活動としても
今回やった思いは持ち続けて
またどこかへ行く時は、
もうすこしまともな人間になれるように。
これからもいろんなものを見たり知ったり
そして届けたりできるようにがんばりたい。
でも今回、
ライフスキルの向上を図ると言っときながら
一番鍛えられたのは
このわたしだなぁと( *_* )
恥ずかしい、、本当に。
精進いたします。
ここ何週間か
余裕のないしょうもない人間だったので、
これからは強く、
歩いていきたいと思います。
余裕って大事だなぁ。
あと睡眠って大事だなぁ。
明後日のテストふたつ終われば
もう大学はないのです。
卒業かぁ。
冷やしピリカです。
もう終わってしまった!
これからのことをかんがえる。
ひとまず、おつかれさま。














