東京に来ている。
くあふぉりの木村さんに教えてもらった、ゴリラコーヒーっていうところで。メチャ美味しいバナナチーズケーキとアイスコーヒーたべてる。
東京はやはり、落ち着かないところが多い。人が多い。建物がおおい。物がおおい。人を見ず、人を気にせず、人は歩いているような気がしてしまう。必要の無いものばかりな気がしてしまう。
ぶつかっても、ごめんなさいって言わなくていいのかな?人が冷たく感じてしまう。人が怖く感じてしまう。慣れない。
そんな東京、3日目。
初日、飛行機の中で耳が激痛、聴こえなくなり、病院に行ったら、急性中耳炎。翌日のレコーディングのため急遽手術、耳の中を切った。すぐ治った。
しかし、長引いていた風邪が厄介なもので、咳が止まらない状況。中耳炎も風邪のせいだったようで。
どちらの薬ももらって。
レコーディングのための打ち合わせ。
今回のレコーディングはフィリピンでの音楽プロジェクトの最後のレコーディング。私の声とギターをいれる。WORLD FESTIVAL inc.という会社がレーベルとして動いていただいている。そして、スタッフの近藤さんと、中澤さんと、会っておひさしぶりですと。
なんだか、ほっとした。
その日は久々に会う友達の家に泊めてもらった。
翌日、体調は少し回復。
レコーディングは夕方から。
阿佐ヶ谷のスタジオで。とてもいいところだった。落ち着く場所と素敵な人。近藤さんと中澤さん。魅力的な大人の人が周りにいる。より自分の未熟さを感じたけれど、自分もそうなりたいと頑張ろうと思った。しっかりレコーディングも終わって、打ち上げをして、帰ってきた。
今日は、泊めてもらってた友達に別れを告げて。
高校の友達にお昼会って。ご飯食べて近況報告。いろんな状況が変わっていたり、お互いにいろんなことがあって。それでも、本当に信頼できる、安心できる友達がいることが幸せだなぁって思って、ありがとうって噛み締めて。
そしたら、Beet Happeningっていう企画やっている水口さんって方から連絡が来てて。今日、ライブしませんか?ということで。
急遽すぎるけれど、こんな嬉しいお誘いなんてないし、ずっと出てみたい企画だったので、即お願いしますと。
さっき、コインランドリーで、たまった洗濯をしてた。コインランドリーの匂いは、この世の中でもベストなくらいに好き。待ってる間、いろんな事考えてたら、近くにいた外国人の奥さんが声をかけてきた。
100円貸してくれませんか?お金忘れちゃって、乾燥がまだ終わってなくて、家近くだから、すぐ持ってくるから、貸してくれませんか?って。
最初、ドキッとしたり、話聞いてる途中ちょっとでもその人を疑うようなことを考えてしまって。でも、話最後まで聞いたら、この人は信用できる人だなってなんか思って、100円あげて。まぁ、100円くらいなんだけど。その奥さんは100円を乾燥機に入れて、家に戻った。しばらく待ってたら、100円握って戻ってきた。ありがとうございました。本当にありがとう。って何回も言ってくれた。
わたしは大した事はしてないし、最初疑ってその人のこと見つめてしまったのにも関わらず。
この広い東京で、沢山人がいる東京で、知らない人のことを頼ったり、信用したり、ありがとうってなったり。なんだかすごく嬉しくてぎゅってなって、こちらこそありがとうございますって、意味わからない返事をして、お別れした。
あ、ただ、わたしは、自分の思い込みで、まわりを見てしまってただけなのだと。ちっぽけすぎるなぁと思った。困ってる時は、頼ったり、余裕のある時は、助けたり。それが、人と人で。シンプルで、でも、いろんな思い込みが邪魔して、自分勝手な考えで動いてしまったりする。
あぁ。とても未熟だなぁと思う。
つよく、ひろく、やさしく、どんな状況でも惑わされず、揺らがず、しゃんとしてたいのに。
よわい。
でも毎回、東京に来ると、普段感じないことをたくさん感じる。刺激が多い。毎回、新しい歌ができたり、少しだけ強くなる。強くなりたい。
今日は、私はそんなライブをしたい。
はじめましての人、場所。
飛び込むのは少しドキドキする。でも、抵抗はなくて。必ず、なにか新しい出会いがあって、どんどんつながっていく。とてもワクワクしている。
自分の中にあるモヤモヤ、自分の思い込みだった。
あの、外国人の奥さんに、
とっても今感謝してる。
みんな一緒。
もっと、余裕を持って周りを見つめたい。
1歩1歩、自分で歩いて、出会ったり、見たり、感じたり、聴いたり、失敗したりしながら、気がついていくのかもしれない。
自信を失うのではなく、
自分に失望するのではなく、
今の自分を認めて、がんばれたらいいな。
いまのわたしでしかない。
