ふと、最近思ったことがあります。
先日、スピッツのライブに行ってきました。
函館市民会館。たくさんの人、人、ひと。
全体から湧き出る高揚感。
たくさんの人がこの日を待ちわびて。
チケットがソールドアウトで来れない方もたくさんいたと思う。
わたしもその一人だったけど、運よく行けなくなった方が連絡くれて譲っていただいた。
チケット6300円。約2時間半のステージ。
それでも、行きたい。と思う。
なかなかポーンと出せるようなお金じゃない。
きっと中には、仕事を頑張ってお金をためてきた人、お小遣いをためてきた人、食費を節約してきた人、誕生日とかでプレゼントしてもらった人とか、いろんな人がいたと思うんだけど、みんな共通してるのは、特別な時間に特別なお金を払うってことじゃないのかなぁって思った。
プロってすごい。スピッツ、すごいなぁ。
日本の代表バンドの一つで、みんなのスターなんだなぁと思った。
わたしが今までそんなおっきなライブで見に行ったことがあるのは、モー娘。、スマップ、YUI、YUKI、JOIN A LIVEとか、秦基博とか、サンボマスターとかかなぁ。
そこでふと我に返った。
自分も、音楽活動をしていて、ライブを頻繁にやってます。
毎週のように歌っている。
それって、いつの間にか私にとっては当たり前のことになってしまったけれど、それは当たり前ではなくて。お金を払ってライブを観に来てもらうということは、とっても特別なことだと気が付きました。
1000円、2000円のチケットだとしても、スピッツとやってることは一緒。
その時間、空間に、特別なお金を払ってきてもらうのです。
それってとっても、幸せなことで、うれしいことで、重大なことで。
ただただチケットを売って、誰かに来てもらえればいいわけじゃないのです。
自分のうたを聴きたいなと思ってくれる人が、その空間に満足して帰ってもらうこと。今日もいい日だったな、とか、明日からまた頑張ろうかなとか、そう思ってもらわなくちゃいけないのです。
ライブハウスに足を運んでくれる人は、きっとその空間の喜びを知っているから。
わたしもかつては(今も)、お客さんとしてのその空間に感動して、素晴らしい場所だってのを知ったから、ライブをやるし、ライブを観に行ったりします。
でも、ライブハウスに行ったことのない人から考えたら?
音楽はとっても好きで、すごく好きなアーティストがいて、年に何回とか、特別なライブに行ったり、生で見なくてもテレビなどで見たりCDで楽しみにしている人。
ライブハウスって言ったことがないなぁ。ちょっと怖そうだなぁ。どんな人が出るのかもわからないし、、、って思っている人たくさんいるだろうなぁって思うのです。以前はわたしもそうだったから。テレビから流れる音楽しか知らなかった。
でも、一度勇気を振り絞ってライブハウスに足を運んだら、とっても衝撃を受けたんです。身近に、こんなに素敵な音楽があったんだって。知らない、いい音楽ってまだまだたくさんあるんだなって。近い距離で演奏する、歌う、有名じゃない人。そのとき気が付いた。音楽は有名だからいいとか、そんなんじゃなくて、もっともっと広いんだって。魂こもってるものこそ素晴らしいんだって。
それから、ライブを観るのが好きになったし、自分もいいライブしたいなって思った。
何が言いたいのか。
わたしは自信をもって届けられるライブしかしません。
見てくれた人が、ちょっと得をするような。
見てくれた人が、よかったぁって思えるような。
わたしが歌って満足なのではなく、聴いてくれる人が満足してくれたら、笑ってくれたり、泣いてくれたり、感じてくれたり、思い出してくれたり、あったかくなったり、すっきりしたり、がんばろって思えたり。いろいろな種類の満足があると思うんだけれど、そうやって人の心を満たせるようなことをやりたい。
これは簡単なことじゃない。でもできるのです。
会いに来てほしいなって思うのです。
何か物足りない人も、日々楽しんでる人も、悲しい人も、疲れた人も、忙しい人も、うれしい人も、気が向いたら。気が向いたらでいいのです。ぜひ足を運んでくれたらうれしいなぁ。
今は、聴きたいときに聴きに来てもらえるような頻度でライブやってます。
でも、それがいつまでになるかなぁ。
わたしはもっともっと遠くを見てます。
応援してくれる人が喜んでほしいから。
いつか、ライブのチケット、速攻ソールドアウトになるようなうたうたいにならなきゃならんのです。小さなステージでも、大きなステージでも、そんな姿を描いて自分なりに歩いていきます。
今のライブ、一つ一つたいせつに。
楽しむんだ。届けるんだ。
プロだってアマだって本気でやっていればおんなじことなんだ。
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