ボクを釣る鯛 ~麺人 佐藤~ | ボクは鹿児島ラーメンに恋してる

ボクは鹿児島ラーメンに恋してる

残り1年を切りました。最後までがんばります。

とある有名なお店のおかげさまで、鹿児島にも浸透しました「魚介系」という言葉。




書いて字のごとく、お魚を効かせたスープ。ボクは大好きです。
魚介系ラーメンはもちろん、お魚そのものがとっても大好きです。




でもですね・・・・魚粉に頼りすぎたものは、好きではない場合が多いです。




だって、個性を感じないのですもの。




魚粉はたいてい、数種の節や煮干しをブレンドしてあります。




それによって深みは出ますけど、配合によっては個性が犠牲になり。
ただお魚のお味がするだけで、どの部分を推したいかも深みのまま。




和食においては、過ぎた個性はむしろ野暮とされますが、これはラーメンのお話です。
うちのスープはこれでいきました!という、ご主人の熱い主張が欲しいのでございます。




・・・・とーボクの好みを、盛大にもっともらしく書いてみました(汗)




まあでも、個性という名の主張がはっきりしていた方が良い、そう思っているのは本当でして。




なので、トラノコの煮干し中華そばはもちろん、色いろ魚介の中でも
煮干しが強く立っている、バガボンドのらー麺などは大好きですねー。




そんなボクにとって・・・・






麺人 佐藤





こちらのあのメニューは、好みを通りこして至高のものとなっています。




魚介のお話の流れからして、ご想像いただけてますかとー。






鯛アラだしスープ 塩らー麺





魚介系というより鮮魚系、鯛のアラを使った塩でございます。




鮮魚系?とー気になった方もいらっしゃるかと。




鮮魚系とは、



「昆布や煮干し、節などの乾物でなく、乾燥していない状態の魚介類を使って出汁をとったもの」



を指すそうです。




そう、このスープには、獲れたての鯛のアラをたっぷり使っているのですって。




それも、炙りと湯引きの2種類に分けることにより臭みを
とるだけでなく、鯛の魅力を存分に引き出しているとかで。




ちなみに炙りと湯引き、分けることによるメリットはボクにはわかりません(汗)




さらに・・・・










一体どうやったら鯛のアラだけでこんなにお見事な白湯がとれるのか、想像もつきません(滝汗)




Sに聞いたら、「鯛の皮はプルプルしているだろう?それはゼラチン質で、乳化剤の
働きをしてくれている」とー淡々と答えてボクの夢を壊してくれたのは別のお話です。





でも、そんなボクにもわかりやすいくらいに鯛!なのですよねー・・・・このスープ。
飲み口から広がるお味だけでなく、鼻から抜ける香りも、そして舌に残る余韻も。




とはいっても、もちろんそれだけではありません。




粘度にも表れている濃厚な旨味を活かすための塩だれ、そして揚げ+刻み
にんにくなどの薬味によって、ラーメンとしての作りもばっちりでございまして。




おかげさまでー










濃厚鶏白湯と同じように、この自家製の極太麺を楽しめるのですよね。




ね、個性(素材)の明確さ、ラーメンとしての完成度。先に書きました通りにボクの好みのストライク。




さらに、その希少性はもちろん、ブレが大きいというリスクを背負ってまで出して
くださった鮮魚系・・・・これをボクにとって至高、そう呼ばずにいられましょうかです!




まあ、この日はちょっとだけ塩気が強すぎたようなーでしたけど(汗)




「じゃあ飯を頼んでスープ茶漬けをすれば良かったのに」
そう後から言ってきたSを恨んだのも、また別のお話です。





ごちそうさまでしたー。




最近お仕事がばったばたですので、レスが遅れていますことをお詫び申し上げます(謎)




















麺人 佐藤
鹿児島市宇宿8-13-18