8月ゆいの会の報告 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

8月ももう終わりですね。今年の夏は、前半は猛暑、後半は曇天の夏でしたね。

活動の秋を前に、今年の秋はどう過ごそうか、計画を立ててみてくださいね。


8月22日のゆいの会の報告です。

今回は、初めて参加の2名の方を含め8名の参加者がありました。、8人いるとやはりにぎやかに会を進めることができますね。


まずは、今年の全障研大会 第44分科会 障害のある人の性と生 の報告から。

共同研究者の木全さんのまとめのレポートをもとに話し合いました。

(1)重度障がい者の性と心の自立

重度肢体障がい者当事者の方の、性と心の自立との関係性についての報告。性風俗を利用すること、一時的な疑似恋愛を体験することは大切な時間とし、「保護される立場」がどこかで一歩を踏み出したいと勇気をもって発信を行う。

(2)高等部の「多様な性」についての学習実践報告

トランスジェンダーの当事者の方を交えての学習。自分のセクシュアリティに気づき、多様な性を肯定的に捉えた実践。

(3)カレッジ早稲田(高等部卒業後の青年たちの学びの作業所)

東京旅芸人(永野、任海、日暮)による「性と生」の学習を通して、青年たちが「性と生」を肯定的にとらえられるようになっていく実践。

How toばかりに陥らず、理論を学ぶことが大切。


今回も参加してくれたAくんの、近況報告。

自分の就労環境を整えるために、役所に出向き手続きを行った。これまでは、就労についてまったく関心がなかったが性を学ぶ中で、自分の生き方についても考えるようになってきた。

スポーツのカルチャースクールに通うようになり、余暇も充実してきた。彼女のBさんとの関係もBさんの心のよりそいゆっくりと関係をつくること。Cさんへの思いはまだあるが、心にしまい過ごしていくことに。


Aくんの成長ぶりに、性教育のもつ底力に毎回驚かされます。

たくさんの迷える青年たちに、性教育との出会いがあることを祈らずにいられません。