福井も梅雨入りをして、うっとしい日が続いています。
体調管理をして、この時期を乗り切りましょう
6月ゆいの会の報告を東さんがしてくださいました。
6月20日のゆいの会は、参加者は4人と少なかったですが、その分充実した内容で話し合いが行われました。
まず、作業所からの実践報告をしました。先日紹介しました「生活をゆたかにする性教育」千住真理子著を使い、早速実践した2つ報告です
『快』の体験の実践。指導者が「この時間は、うれしい、ありがとう、たのしいなど気持ち意言葉を使いましょう」と言う声かけから。ホットタオル・クールタオル・ペアを作ってのハンドマッサージ・羊水温度を体験するの4つの快の体験をしました。記録をしていた4月から勤務のIさんは「快の体験をする前とした後の利用者の方々の顔つきが全く違っていて、にこやかな、落ち着いた様子だった。利用者さん方の笑顔がまばゆいばかりでした」と語り、Iさん自身も初めての経験だったそうです。
この「快」の体験の繰り返しが、「不快」を認識し、性被害から身を守ることに繋がってきます。不快な感覚なくして、NO!と言えることができませんね。何度も何度も実践していただきたいを思っています。
引き続いて『大人になったからだー大事なプライベートゾーン』の実践です。
内容として
①子どもと大人のからだの違い(みんなに質問形式で)
②プライベートゾーンってどこ?(水着を貼ってもらう+唇)
③「いや!やめて!」と言う練習(職員が利用者を誘う役になってのロールプレイ)
④紙芝居「じぶんをまもろう」(みんなで読む)⑤「助けて」と大きな声で言う練習
と言う流れで行いました。知らない人に「嵐のチケットあげるよ」と言われると「欲しいよ。どうしよう!!」と最後まで断れずに、悩んでいた人。「結構です。自分で帰れますので」としっかり断れた人などなど。紙芝居では「近所のおじさんが手をげんたくんの上に置き、ペニスを触り始めました」のところで、「イヤー!」「ヤダー!」の声が上がったそうです。自分のからだは、自分だけのものでかけがいのない大切なからだなのです。特にプライベートゾーンは大切と言うことをしっかり押えながらの実践は、「快」の体験と同様に「自分を大切にする力」を付けていく上でも欠かせないものだと思います。このような実践で自己肯定感が育まれていくのですね。この作業所では継続的に「こころとからだの話」の時間として位置づけられていて、今後の展開がとても楽しみです。
毎回参加してくれるAくんの件。4月にはこれからの夢は「収入をもっと増やすために、アルバイトがしたい。お金をためて、バイクの免許をとって乗りたい。」と語っていたAくんでしたが・・・。ついに行動に移しました。福祉サービスを利用して、就労に結びつけたいとして、今利用している地域活動支援センターの職員と一緒に「受給者証」発行してもらうために役場に行ったとのことです。許可が下りるかどうか分かりませんが、とにかく一歩を踏み出しました。自分の気持ちを話すことが苦手だったAくんでしたが、良き理解者が増えて、恋愛の話しだけではなく、進路のことも相談できるようになってきましたね。相談できる人が身近にいることの大切さをAくんを通して、私たちが改めて学んでいます。
次回は8月22日(土)を予定しています。
たくさんの方の参加をお待ちしています