毎日、とにかく暑いです
「さくらハウス」の花壇の花も、日差しを避けるように咲いていました。
はてさて、いつまで続くのでしょうか・・・・。
8月17日(土)、ゆいの会を行いました。
この暑い中、7名の参加がありました。いつもの作業室ではなく2階の洋間です。
いつもは、作業に来られる皆さんとゲームをしたりする部屋だそうです。
特別支援学校での実践にあたり気にかかることについて、参加者の皆さんと話し合いました。
○中学部クラスに発達段階が多様な生徒が在籍し、それぞれが性的課題を抱えている。
性教育を集団で行う場合には、なるべく発達段階が同様のほうがよい。しかし、障がいを持つ場合、「発達年齢」+「生活年齢」+「身体の成熟度」+「家庭環境」+「生育歴」と複雑な要素がからみ、集団での指導が難しいことも確か。多様な生徒が混在する場合、それぞれの課題を見極め対応していくことが必要。
クラスをといて、課題別にグループをつくり取り組んではどうか。
○他クラス、多職員への働きかけ
何回も学習会をしても、なかなか性教育が広がらない。昔に比べ多忙化しているのは確か。大規模校では小回りがきかず浸透しにくい。小規模だと雰囲気もゆったりして職員にも余裕があり性教育に取り組みやすいかもしれない。とにかく、あせらずあきらめず学習会をしていくこと。「ゆいの会」に来てもらいましょう。
○軽度の生徒の男女交際について
学校では卒業までは「清く美しく」をモットーに指導している。果たしてそれでいいのか。「清く美しく」を突き通すには禁止が前提になってしまう。禁止ばかりでは本来の性教育にはならない。
男女交際を肯定的に支援するには、保護者の理解は不可欠。保護者にも性教育をしていくことが必要。
○特別支援学校の常識、非常識
小学部で組んだ男女のペアが、中学部でも採用され校外学習などで男女ペアで手をつないで歩く。教師が大きな体の男子生徒の手を引いて歩く。社会一般的にみると奇異に見えることを平気でやっている現状がある。成長にあわせた行動を教えていくことは重要。
(性教育用語について)
全国幹事会に参加した前川ちよのさんから報告されました。
2次性徴・・・体の変化は個人差が大きく2次性徴という言葉でくくりきれない。3次性徴もある場合もある
望まない妊娠・・・「予期しない妊娠」「意図しない妊娠」という言葉の方がよいのでは・・?
(紙芝居)
伊藤修毅さんが作成した「障害者が性犯罪に巻き込まれないために」というスライドショーを見ました。
参加者の皆さんから
担当クラスの発達段階の異なる子どもたちにどのように性教育を進めていくか、いろいろヒントをいただいたので2学期、実践します。性教育の必要性(学ぶ権利の保障)をすこしでも周囲の同僚に伝えていきたいです。「イラスト版~性教育」を学校でも紹介します。ありがとうございました。
障害者の方々は発達の要素のバランスがアンバランスで、それによって一人一人の理解度に細かなずれが生じるので、それをつかむ事が大切だと思いました。都会と福井の学校体制の違いも理解できました。
炎天下13:30の開始にもかかわらず、参加いただきました皆さん本当にお疲れ様でした。
今回の「ゆいの会」の話し合いを聞きながら、私はこのお盆休みに読んだ「ニートの歩き方」という本に書かれていたことを思い出していました。京大卒の日本一有名なニートと言われるphaさんの本ですが、ニートと言われる人もいわば社会に適合できない人たちで、一般的ではないという苦しさを抱えながら生活していることが書かれていました。phaさんは、大学卒業後に就職した会社をやめ大阪から東京に引っ越しして「ギークハウス」というニートのためのシェアハウスを立ち上げました。その一説で、一般的な生き方ができない場合、地方にいるとよりその苦しさが際立つ、都会にはたくさんの人がいて多様な生き方をしている人がいるので、少数の生き方をしている人もコミュニティーをつくって協力して生活することができる。とありました。福井は地方の地方、多様な生き方を許さない環境そのものだなと。phaさんは、ニートだと収入がなく、老後の生活が不安だと言います。じゃ働けばいいのにって言われても、そうできたら苦労はしないといいます。ただ、シェアハウスを運営しながら、一人では非力だけど何人かで協力し合えば、なんとかなるだろうと言っていました。なるほど、そうかもしれないなと私も思いました。たくさんの人とつながり、情報を共有することでなんとか生きていけるとも。ニートが生き延びるためのツールは、ネットによる情報交換だそうです。
興味がある方は、一読をお勧めします。
次回は、10/19です。
秋の心地よい気候になっているといいですね。
皆さんの参加をお待ちしています