6月ゆいの会報告 | 障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がい児・者の「性」を学ぶ会 《ゆいの会》

障がいのある人たちの豊かな生活を支援していくために、「性」について学びましょう

6月23日(土)ゆいの会の報告です。



今回のテーマは「心とからだの心地よさの追求」です。

参加者は7名(主に特別支援学校教員と寄宿舎指導員)で、初めての和室での開催となりました。



まずは東さんの講義から~

 人間はお腹の中にいる時から、羊水の中で心地よさを味わっている。それを生まれてからも追い求めている。心とからだの主人公になりゆくプロセスには思春期がキーポイントになるが、思春期を乗り越えるに必要な力は3つある。私たち大人はこの3つを意識しながら子ども達に接していく必要がある。

 大切にされた実体験でしか身につかない「自分を大切にできる力」

 おやつや衣服を選ばせるという何気ない日常生活の中でつけられる「自己決定する力」

 性教育などでつけられる「本当に役に立つ知識」

講義の終盤にはワークを通じて、肯定的に受け入れられることを実感できる肌のふれあいや心のふれあい、反対に自分の存在を下げるようなかかわり方をみんなで具体的に考えてみました。



~実際に心地よさを体験してみようコーナー~

 畳という和室の利点を生かして、実際に心地よさを体験してみました♪

今回は盛り沢山な3つの「心地よさ」を体験しました。

 ハンドマッサージ 

指ではなく手のひら全体を使って、包み込むようにマッサージすることがコツだとか。手だけでなく心も暖かくなりました。

 ホットタオルでマッサージ

熱々のホットタオルを首筋に当てると、なんともいえない気持ち良さが伝わってきます。ただ冷めやすいので、その時にはすばやくタオルの交換をすることが必要です。

 呼吸法を使ったリラクゼーション

田中和代さんが出版された「子どものためのリラクゼーション」付属のCDを使って、畳に寝転がっての体験です。音楽と田中さんの声に合わせて呼吸をしていると、どこからともなく寝息が…。リラックスだけでなく、呼吸法にはセロトニン分泌が促される効果もあることが実証されているようです。集団でも個人でもできるのでお勧めです。



また今回は、兄弟の力関係を改善したい、指導案作成について、の2つの相談がありました。講義・相談・体験の3本立てという濃い内容で、予定していた時間を大幅に超過しましたが、参加者全員が気持ちよさを体験できた楽し~い会でした。




レポートは杉川さんでしたおんぷ