⚠️個人的主観による感想です
⚠️知識のない凡人の感想です
エゴイストという作品をAmazonプライムで鑑賞しました。
まず驚くべきは、映画を観たのは随分前なのに、今日の今になっても余韻が抜けないこと。
特に何かを教えられた作品というわけではないのです。
ただ、こんなことがあったんだよという話を受け取っただけなんです。
それなのに、気づいたらこの映画のことを思い出している。
自分でもよく分からないくらいこの映画に影響を受けていて。
音楽好きの私からしたら、今作品の音楽がまた感動です。特にエンディング曲!
ピアノが綺麗に鳴っているのに、響きがどこか人間くさくて惹かれるものがあります。
人にお勧めしたい!と思いながら濡場が多いためなかなか言えずにいます。
本来見て欲しいところはそこではないのですが。
私が特に好きなシーンは、
浩輔が龍太にはじめてプレゼントを渡したシーン。(映画では龍太のお母さんに宛てたものです)
そして、お互いの顔をニヤニヤしながらチラ見するシーン。
恋の予感ですね……甘酸っぱい……。
その後に浩輔がベランダから龍太を見送るシーンも。
龍太は1度振り返った時浩輔がいなかったが、
2度目に振り返った時、浩輔がいて手を振ってくれた。
これ胸きゅんですよね普通に。
浩輔は大人の魅力を持ったキャラクターですが、
龍太に負けずピュアなんですねぇ。
浩輔の「夜へ急ぐ人」熱唱シーンも外せませんね。
気持ちが盛り上がっているのだと伝わってきます。
見た限りでは原作にはなかったので、監督のアレンジでしょうか?
また、映像としては、お母さんが登場してからが格段に美しくなった印象。
お母さんの家が暖かいんですよね。画面は寒色な映り方なんですけど、あったけーです。
お母さんが手作りの料理を浩輔に渡すのですが、
浩輔は買ってきた高価なお菓子等を渡す。
これもなんだか対比のように思えて良いですね。
この映画のテーマである『愛』も、
形がない、人それぞれのものだと思うのです。
お金だったり、食べ物だったり、身体だったり。
人を愛するには、見返りを求めることもきっとついてくるでしょう。
それを、今作品の登場人物達は真正面から向き合った。
分かっていながら向き合えないこの本当の『愛』というテーマ。
人を愛する人はみな、エゴイストなのだろう。
そして、エゴというのは
案外悪いものでもないんだろうと感じた作品でした。