
だから、ある程度、ストーリーを知っての読書となったのですが、
新たな気持ちで読み終える事ができました。。。
衝動的に殺人という犯罪を犯してしまった兄と、犯罪者の家族というレッテルを
貼られ、色んな事を諦めなければならなかった弟の悲哀。。。
自分は何も悪い事をしていないのに、常に付いてまわる偏見。。。
でも、兄が犯した罪は、自分を大学へ進学させるために強盗、そして殺人を
犯してしまったという思いから、完全に切り離す事もできない葛藤。。。
そんな中でも、自分という人間を受け入れてくれた数少ない人との出会い。。。
どう生きていくかの苦悩。。。
いっぱいいっぱい考えさせられ、切なくもなり、そして果たして自分の周りに
犯罪者の家族という立場の人がいて、偏見なく接する事ができるのだろうか。。。
など、自分を見つめ返しながら読み終えました。。。
人間の奥深い心理・・・そんな部分を描かせると、東野圭吾という作家は
ピカイチだなぁ・・と思いました。。。
映画は、犯人の弟役に山田孝之、兄役が玉山鉄二、ずっと支え、先に妻となる
彼女に沢尻エリカ。。。
お話はかなり忠実に描かれてましたけど、映画はお笑いを目指すという部分が
小説は音楽でした。。。
映画もとても丁寧に作られたいい作品だったので、まだ見られてなければ
機会があれば見てみて下さい。。。
小説もお薦めです^^