ポスドク就職活動日記
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初エントリー

現在、僕はポスドク(理系)から就職活動をしています。

この特殊な就職活動の要点を、抑えた形で、ガイドをしていきたいと思います。

ガイドを書くことで、見落とした何かが自分で発見できることがあるかもしれない、

そういう動機からはじめました。


まず、基礎的なところから抑えていきましょう。


ポスドクになるにはある程度の条件Aが必要です。


A-1)博士号を取得するに値する査読付き海外投稿論文を有すこと

A-2)博士号を取得すること

A-3)博士研究員として雇われる(あるいは学術振興会の特別研究員-PD( 34歳未満の博士課程修了者) )


この時点で、他の職種では無いポスドクの特徴Bがあります。


B-1)特定分野で専門性のある研究において、学術的な考え方が出来ること

B-2)海外投稿雑誌にて査読を受けた論文、あるいは学会などで研究活動を行った実績があること

B-3)研究が認められて、大学などの学術機関で研究活動をおこなっていること


ポスドクには無い、他の職種を選んでいる人には利点Cがあります。(研究系の転職者を意識)


C-1)企業にて就労活動経験があること

C-2)企業で培った、学術機関では行わない研究技術や研究に対する考え方をもっていること

C-3)以前の企業にて、自分の専門分野での基礎的な技術が十分身につき、次の企業にて生かせること


次に、ポスドクから就職活動をするには決意Dが必要です。


D-1)学術系の職種を道を進まない決意

D-2)これまで培った専門性の殻を破る決意

D-3)学術系で慣れ親しんだ考え方を違う方向に変える決意


条件Aと特徴Bはポスドクの利点でもあります。一方で、利点Cはポスドクにとって不利な点になります。

そして、決意Dがしっかり出来ていないポスドクも多いのも現状です。

僕も決意Dのうち一個だけしか満たしていませんでした。


就職活動をする上で、条件Aが重要視される事はありません。

自分も経験が無いですし、他の方のお話を聞いても、実例が見当たりません。

これは修士修了と博士修了の違いが区別されないことが原因です。

なぜ、区別されないのか、簡単なシミュレーションをしてみましょう。


<初期条件>

例えば、博士課程を修了したXさんがいたとします。修士課程を修了したYさんがいたとします。

XさんとYさんは共に同じ大学の同じ学年で、同じ研究室に所属していたとします。

修士修了時に、XさんとYさんは同じ技量、同じ学力、同じ人格であったとします。

YさんはZ社に入社しました。Xさんが博士課程で2-6年程度苦心し論文を書き上げ修了する間に、

Yさんは特定の研究活動のノウハウを半年で身に付け、その後、その技術を磨き上げていきます。

Z社は大学の研究室とほぼ同じ分野であると仮定しましょうか。

XさんはZ社に就職したと、仮定した話を考えましょう。


<シミュレーション、GO>

Xさんは学術論文を書いたり学会での報告などを吟味することで、学際的な議論等、広い視野で

独自の角度から、あるいはその研究室の指導教官と同レベルに近い視点から、現象を考えます。

一方でYさんはZ社内の研究技術や他社の研究技術などを参考に、特化した技術を持っています。


<シミュレーション、結果>

Z社では、生産、研究において効率優先を掲げています。特化した技術を持つYさんに比べ、

Xさんは同年代で同じ技術を持っているわけではありません。

また、Xさんの独自の視野や知見、将来性が業務に有効であるかどうかも判別する手段を持ちません。

つまり、Z社内での能力評価は、Yさん>Zさん、となります。


昨今の、博士課程修了者を新卒という形で採用するという方式は、上の文章で修士を博士に

焼きなおしたものに過ぎません(言い過ぎかもしれませんが)。

現在、残念ながら、条件Aはこのような理由で考慮されない場合が多いのです。


実は、シミュレーションの中でYさんは利点Cを獲得しているのです。利点C-3を次のように変更してみましょう。

C-3')以前のプロジェクトにて、自分の専門分野での基礎的な技術が十分身につき、次のプロジェクトにて生かせること


つまり、利点Cは条件Aよりも重く考えられるのです。


ポスドクないしは博士課程修了者は、就職活動をする上で条件Aに何か付加することで、利点Cを

上回る必要性があることです。(なんで付加する必要があるのだろう・・・)


一方で、決意Dが欠けると、それだけでマイナス評価になります。なぜ、マイナス評価になるかというと、

Yさんはポスドクではないですが、既に決意Dと同等のものを持っているのです。


(Xさんの条件A+決意D) と (Yさんの利点C+決意D) の天秤が重要となります。


決意Dが最低限必要な上で、

条件Aが利点Cを上回る場合、条件A+特徴Bが利点Cを上回る場合、

これらをアピールすることが意外に大事になります。


根本にある問題は、「なぜ条件Aが利点Cよりも評価されないのか」です。

この問いの、全てのケースに当てはまる「答え」はまだ出ていません。


問題を言い換えると、

「学術研究に習熟することは、企業内技術に習熟することよりも評価されないのか」

とも言えますね。


でも、学術研究に習熟すること、この真の意味が理解されて、そこに将来性が見出されれば、

おそらく、上の命題自体が偽になる、そう思います。


条件Aだけを提示するのではなく、条件Aとその人の個性から見出される何かを提示すること

が重要なのだと思います。


これを踏まえて、いろいろ書き直さねば・・・。


メモ:「嫌なことは直視しろ」