もう1ヶ月ほど前のことですが、久しぶりに美術品をみてきました。
とはいえ絵画の美術展ではなく、こちら。


ウィリアムモリスの、アーツアンドクラフツ運動(イギリス)って意識したことはなかったのですが、歴史、環境、個人の感覚や意識について思いを巡らせる時間となりました。

私はもともと生活にデザインされたものを取り入れるのを随分楽しんでいるほうだと思うのですが、それはやっぱりある程度大人になってから。
世にあるものは、程度の差はあれど、なんらかのデザインがなされているものばかり。
けれどモリスのいうところのそれは、時代や環境による影響は大きかっただろうし、ある程度の生活環境が整った国、生活、人々の感覚がないとなかなか難しかったのかもしれない。

モリスのまわりの同じ活動をしてた人たちに触れられたのも良かったし、リバティも考えてみたらその流れか~って発見があったり、
一見交わりがなさそうなアメリカのガラス工房のティファニースタジオ(パパ ティファニーの息子の工房で、今はもうない)も出てきて、アートと時代と全世界への繋がりを改めて感じた展覧会でした。




近年、100均でもモリス作品を使った雑貨がたくさんあって、初めて見たときは100均でよいの😮?!と思わず驚いてしまったけれど…(表現が悪くてごめんなさい🙏私は使ってます!)
万人の生活にそういう物が届くっていうのは、"ある意味では"、モリスの目指していたところなのかもしれない。
最近は、モネやルノワール、クリムトだとかも見かけますよね。





こちらは、唯一撮影許可が出ていたもの。
見にくいかもしれないけれど…
シルクの刺繍、デスク、キャビネット、タペストリー


粗悪品が多かったという1800年代、一般庶民がアートを身近においた生活はしていなくて、産業革命で手仕事が一度奪われたあと、再び手仕事のものを。芸術を。という想いを込めて活動したというモリス。

ハンドメイドの、更には素晴らしい品質のものを身近に置くのは難しくとも、気に入った色や柄、モノ、雰囲気に囲まれたいと思って空間を創造し生活するという意味では、意識は似ているし、当たり前のようになっている環境で生きられていることを改めて感謝したくなった。
そして何より、美術展でみた作品の質感、色合い、風合い。格別だった。



自分へのお土産に、一目惚れのブックマーク!
柄や色合いはもちろん、コットン×革紐なのが相乗効果でお気に入り♡
そして小さなサイズのファイル。




🎻唯