
今年は、思いも掛けず声優さんに嵌ってしまったので、そこから洋画の吹き替えっていうものを初めて意識しながら見るようになりました(^-^)
なので、見た洋画の条件は当然(笑)森川さんが吹き替えされいてる物なんですが、その中でもイチオシは、
「マーリー -世界一おバカな犬が教えてくれたこと-」
これです!
予告編見ると、全くしつけのなっていないイエローラブラドールレトリバーのマーリーが繰り広げるドタバタコメディかと思いきや、単なるコメディではないです。
森川さんの声目当てで、軽い気持ちでDVDを買って観始めたのに、最初の10分くらいですっかり当初の目的を忘れて見入ってしまい(汗)、最後はポロポロと涙をこぼしてました(/ω\)
派手さは全くないですが、お互いに仕事を持つカップルが結婚して、あるきっかけで犬を飼うことになって、子供が生まれ、家庭の変化によって夫婦にも当然変化が起きて・・・
そんなとても普通の家庭の出来事を、決して感傷的な見方ではなく淡々と、でもとても丁寧にたどっていく映画でした。
マーリーの破壊力は確かにすさまじく(笑)、あらゆる物や事柄を台無しにしていくんですが、この映画の主点はそんな破壊力による出来事なのではなくて、いろんなことを要約すると「出会い」と「別れ」、特に「出会い」ってことなのかなぁと思います。
マーリーによっていろいろな迷惑を被ることになる主人公一家ですが、マーリーは家族の一員であるということがそこには間違いなくあって、みんなもマーリーを愛してる、マーリーもみんなを愛してるんですよね。
犬というクッションを置くことで却って見えてくることがあるというのか・・・
夫婦間の問題もいろいろと起こってきます。
元々は夫よりも著名でキャリアも上だった妻。
新婚時は全く無名だった夫。
結婚してから思わぬ才能を発揮していく夫。
子供を想って仕事を辞める妻。
お互いにストレスが溜まったり、お互いで発散されたり、マーリーが救いになることもあればケンカの元になることもあり・・・
マーリーも含めての家族の姿が長いスパンで描かれている、ただそれだけなんですが、そこにはマーリーを囲んでの家族というものが確かにあるんです。
そして、当然のように訪れる”その時”。
初めての告知の時にはうろたえてしまう主人公一家ですが、やがて、それが自然のことだと理解して、悲しみ寂しさをこらえながらも、マーリーと過ごした毎日を想って、”その時”を静かに迎えます。
当然悲しいのですが、それよりなにより、主人公のマーリーへの愛情がひしひしと伝わるんです。
観ているこちらは、マーリーと過ごせてよかったね、マーリーもこの家族と過ごせてよかったねって気持ちになります・・・
とても穏やかに観ることができる映画でした。
あ、森川さんの声は、ちょっとやんちゃでとても優しくて素敵です!忘れてませんよ(笑)